【協力事業】絵本『はなのちるちる』刊行のお知らせ
Social Work / Art Conference(SW/AC)が制作に協力した絵本『はなのちるちる』が刊行されました。
概要
絵本『はなのちるちる』
作:鹿子裕文
絵:森田るり
編集:筒井大介
装丁:椎名麻美
協力:Social Work / Art Conference(一般社団法人HAPS)
発行者:山岸孝啓
発行所:一般社団法人京都市老人福祉施設協議会
印刷・製本:丸山印刷株式会社
初版第1刷/2022年3月31日
定価/1,800円+税
2021年、Social Work / Art Conference(SW/AC)に、「老い」や「死」それとともにある「生」について多世代で知り、考えるための絵本を制作してみたいとの相談がありました。SW/ACは絵本編集者筒井大介さんや協議会メンバーとともに絵本プロジェクトを立ち上げ、コンセプトを練り上げ、チームづくりを担いました。
『きょうというひを だいじにおもうのは としをとったから かしら?』
これまでの時間を振り返って、はなのさんがちるちるに語り掛ける、今の思いとは。
⿅⼦裕⽂さんの言葉と森田るりさんの絵によって生まれた、一日一日を生きる私たちへのあたたかな眼差しの詰まった絵本、『はなのちるちる』を京都市老人福祉施設協議会が発⾏します。
超高齢社会を生きる私たちは、身近な誰かや自分自身の「老い」を避けることはできません。「老いていく中で、自分らしく生きること」について、こどもからおとなまで全ての方に、この絵本を通して考えて頂けたら幸いです。
(はなのちるちる 特設ウェブサイトより)
『はなのちるちる』の詳細・購入は特設ウェブサイトから:https://sites.google.com/view/hananochiruchiru/ホーム
プロフィール
⿅⼦裕⽂ (かのこ ひろふみ)
1965年福岡県⽣まれ。編集者。早稲⽥⼤学社会学部卒業。ロック雑誌『オンステージ』、『宝島』で編集者として勤務した後、帰郷。タウン情報誌の編集部を経て、1998年からフリーの編集者として活動中。著書に『へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅⽼所よりあい」の⼈々』(2015年12⽉ナナロク社/2019年3⽉ちくま⽂庫)、『ブードゥーラウンジ』(ナナロク社)、『はみだしルンルン』(東京新聞)、共著に『ほんのきもち』(扶桑社)がある。
森⽥るり(もりた るり)
漫画家。2013年に講談社『アフタヌーン』でデビュー。2017年に森⽥るい名義で『我らコンタクティ』(講談社)を上梓。同作品はマンガ⼤賞2018において2位に⼊賞した。2021年、コミックDAYSにて『⾃転する彼(⼥)』連載開始。
筒井⼤介(つついだいすけ)
1978年⼤阪府⽣まれ。絵本編集者。野分編集室主宰。『ブラッキンダー』(スズキコージ)、『オオカミがとぶひ』(ミロコマチコ)がそれぞれ第14回、 第18回⽇本絵本賞⼤賞を受賞。『オレときいろ』(ミロコマチコ)が2015年度のブラティスラヴァ世界絵本原画展において第2位にあたる「⾦のりんご賞」を受賞。⽔曜えほん塾、nowaki絵本ワークショップを主宰し、作家の発掘、育成にも⼒を注いでいる。
発行者・発行所概要
一般社団法人京都市老人福祉施設協議会(市老協)は、社会福祉法人が運営する、京都市内すべての高齢者福祉施設が加盟している協議会(2022年3月末現在127施設)であり、高齢者やその家族が、尊厳ある生き方を実現するための福祉支援の向上を目指し、施設間を越えた啓発事業や職員研修の実施、情報交換などに取り組んでいる。
2019年度に策定したVISION2025「DREAM DESIGN」において、幼少期の倫理教育、道徳教育の一翼を担うことが求められていることから、このたびの絵本制作プロジェクトの立ち上げと絵本製作に至った。
お問合せ
一般社団法人京都市老人福祉施設協議会 事務局(担当:堀池、内田)
TEL:075-354-8743 FAX:075-343-6270
E-mail:jimukyoku@kyoto-shiroukyo.jp
特設WEBサイト:https://sites.google.com/view/hananochiruchiru/
Social Work / Art Conference(SW/AC)について
アートとともにわたしたちの豊かさを交換する
少子高齢化の進展、貧困世帯の増大、ジェンダー格差、障害を持つ人々の社会参加など現代社会は様々な課題や困難を抱えています。社会を覆う閉塞感を感じ取ったアーティストや彼ら/彼女らを支える実務家たちは現場に向かい、美術や演劇、音楽などの表現を通して関わった人や場の可能性を引き出してきました。それは同時に、社会とアートの関係性を見直すことにつながり、アート領域の拡張を予感させます。
これまでHAPSは、京都市の計画に基づき、「文化芸術による共生社会実現に向けた基盤づくり事業」を通して、アートをきっかけに様々な立場の人が関わり合う共生社会を実現するための取り組みを実施してきました。しかし、こうしたアー卜の取り組みの認知度は低く、また知っていたとしても十分な経験の共有や分析を得ずに終わってしまうことも少なくありません。
そうした状況を踏まえ、HAPSでは従来の相談事業を拡張させた、「Social Work / Art Conference」を新たに始めます。私たちは、人間の尊厳や価値を擁護する「Social Work」 の理念と、社会に対し刺激的に問いを投げかける「Art」とを結びつけることで、多様な意見を交換し合える「Conference」の場を作っていきます。相談に来られた方々がアー卜や表現の意味を深く感じ、社会へとよりひらかれた活動を行なっていくためのサポートを提供します。
そして人々、もの、場、組織、さらには思考に至るまで、広くその関わりを促すことで、それらの相互作用の質が高まり、より豊かな社会活動の実践と日常の営みが実現される未来を目指します。