中村裕太 国際展出展のお知らせ
【中村裕太《日本陶片地図》(2015年)photo by Nobutada Omote】
(第 20 回シドニー・ビエンナーレ出展予定)
東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)では、京都市内で活動するアーティストが発表の機会を得て国際的に活躍できるよう、キュレーター招聘プログラムを 2012年より実施してきました。このたび、本プログラムをきっかけとして、美術家の中村裕太がオーストラリアで開催される二つの国際展(第8回アジア・パシフィック現代美術トリエンナーレおよび第20回シドニー・ビエンナーレ)に出展することが決定しましたので、お知らせいたします。
HAPS のキュレーター招聘プログラム
2012年より年に3回程度、国内外よりキュレーターを京都に招聘し、市内アーティストのスタジオビジットやトークを開催。第一線で活躍するキュレーターに京都のアーティストの活動を見ていただくことで、国際的な発表の場につながるよう、ネットワーク形成の機会としている。
これまでの招聘者:
2012年度
-片岡真実(日本/森美術館 チーフキュレーター)
-岩崎仁美(アメリカ/クイーンズ美術館 エキシビション・ディレクター)
2013年度
-フー・ファン(ビタミン・クリエイティヴ・スペース アーティスティック・ディレクター)
-ルーベン・キーハン(オーストラリア/クイーンズランド・アートギャラリー|ブリスベン近代美術館(GOMA)アジア現代美術キュレーター、アジア・パシフィック現代美術トリエンナーレ キュレーター)
-中野仁詞(日本/神奈川芸術文化財団 学芸員)
-スザンヌ・ランダウ(イスラエル/テルアビブ美術館館長兼チーフ・キュレーター)
2014年度
-天野太郎(日本/横浜美術館 主席学芸員、横浜トリエンナーレ2014 キュレトリアル・ヘッド)
-ステファニー・ローゼンタール(イギリス、オーストラリア/ヘイワードギャラリー チーフキュレーター、第20 回シドニービエンナーレ アーティスティック・ディレクター)
-パク・ガヒ(韓国・ソウル市立美術館 キュレーター)
2015年度
-レジーナ・バルンケ(ドイツ/テンポラリーギャラリー ディレクター)
-港千尋(予定):(日本/あいちトリエンナーレ2016 芸術監督)
(以上、敬称略)
中村 裕太
1983年東京生まれ、京都在住。2011年京都精華大学芸術研究科博士後期課程修了。博士(芸術)。博士論文「郊外住居工芸論―大正期の浴室にみる白色タイルの受容」。〈民俗と建築にまつわる工芸〉という視点からタイル、陶磁器などの理論と制作を行なう。最近の展示に「六本木クロッシング 2013 展:アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために」(森美術館、2013年)など。また、工芸を作り手の視点から読み解き、その制作の方法を探っていく〈APP ARTS STUDIO〉 という教育プログラムを運営。
http://nakamurayuta.jp/|http://appartsstudio.tumblr.com/
【中村裕太《本立て|吉田泉殿町》(2015年)photo by Nobutada Omote】
(第 8 回アジア・パシフィック現代美術トリエンナーレ出展予定)
第8回アジア・パシフィック現代美術トリエンナーレ
会期:2015年11月21日-2016年4月10日
会場:クイーンズランド・アートギャラリー | ブリスベン近代美術館
オーストラリア、アジア、太平洋にフォーカスした世界最大 規模の展覧会であり、これら地域で広がりつつある多数の創造的中心の活気が反映される。1993年開催の初回から延べ2400万人を超える来場者を集めており、2009年の第7回では56.5 万人を数えた。第8回では32ヶ国・83作家が出展予定。他の主要国際展と比べ、館としての収蔵活動とコミッションワークに力を入れているのが特徴。
*ルーベン・キーハン(2013年9月に招聘)が本展キュレーターの一人。
(参考)日本からの出展作家:志賀理江子、中村裕太、森村 泰昌、山城知佳子
https://www.qagoma.qld.gov.au/whats-on/exhibitions/apt8
第20回シドニー・ビエンナーレ
会期:2016年3月18日-6月5日
会場:コッカトゥー島、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館、キャリッジワークス、シドニー現代美術館、Artspace、モーチュアリー駅等
テーマ:The future is already here – it’s just not evenly distributed
アーティスティック・ディレクター:ステファニー・ローゼンタール(2014年11月に招聘)
*片岡真実(2013年2月に招聘)が 13名のアドバイザーの 一人。
1973年創設。国際ビエンナーレ展としてはヴェネツィア、サンパウロに次ぐ歴史を持ち、アジア太平洋地域で最大の現代美術イベント。2014年開催の第19回では、31ヶ国・91名の作家が参加し、約62万人が来場した。
(参考)第1弾発表された71名のうち日本からの出展作家: 塩田千春、篠田太郎、中村裕太
http://www.biennaleofsydney.com.au/20bos/