第6期HAPSスタジオ使用者決定!
東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)では、2012年12月より、京都を拠点に活動をしていく美術系アーティストのために小学校跡地を利用した制作スタジオを提供しています。この度、2017年4月から新たに使用を開始する美術分野のアーティスト1組を募集し、HAPS実行委員による厳正なる審査の結果、第6期の使用者が決定しましたので、お知らせします。
今回の第6期スタジオ使用者募集は、3年間のスタジオ使用を満期で終了したアーティスト・ユニット「トーチカ」の教室使用者を公募するものでした。1名・組のみの募集となり、必然的に非常に狭き門となりました。厳正な審査をくぐりぬけ見事選定されたHomesick Studioは、「写真」というメディウムの専門家集団であり、これまでにないスタジオ使用の可能性が開かれる点、また当人たちの活動内容も明確であり生産性・創造性が見込まれるという点において高く評価されました。彼らの今後の活躍に期待したいと思います。
制作に集中できることがHAPSスタジオの第一の特徴ですが、アーティスト間やキュレーターなど多くのゲストとの交流がはかれることもHAPSスタジオの大きなメリットになります。これを活用し、大きく羽ばたいてください!
遠藤水城(HAPS 実行委員長/インディペンデント・キュレーター)
第6期使用者
Homesick Studio
写真を扱う4人のアーティスト、成田舞、堀井ヒロツグ、前谷開、守屋友樹による共同スタジオ。写真現像用の暗室やスタジオを共有し、それぞれ写真、映像、テキストなどの作品制作を行う。
□ アーティスト個別プロフィール
成田 舞 Narita Mai
1984年東京生まれ。京都造形芸術大学情報デザイン学科卒業。暮らしのなかで起こる出来事をもとに現代の民話が編まれたらどういったものになるのかを考え、写真と文章を組み合わせた展示、朗読、写真集、ZINEなどを通して発表を行っている。主な展覧会に、個展「Home calling,’kiyakiya!’」CULTIVATE(2013年)、グループ展「New Japanese Photography」DOOMED GALLERY(2015年)等がある。2009 年「littlemore BCCKS 第二回写真集公募展」大賞・審査員賞(川内倫子氏選)受賞。www.naritamai.info
堀井ヒロツグ Horii Hirotsugu
1982年静岡県生まれ。早稲田大学芸術学校空間映像科写真専攻卒業。主な個展に「すべて海へ還っていく、そしてまた降り注ぐ」FOIL GALLERY(2015年)、グループ展に「HAKKA vol.2」BankART Studio NYK(2014年)、「AKAAKAスライドショーin大阪」(2015年)等がある。2013年「東川町国際写真フェスティバル ポートフォリオオーディション」グランプリ受賞。www.hirotsuguhorii.com
前谷 開 Maetani Kai
1988年愛媛県生まれ。2013年京都造形芸術大学大学院芸術研究科表現専攻修了。自身の行為を変換し、確認するための方法として主に写真を使った作品制作を行う。主な展覧会に、「ハイパートニック・エイジ」京都芸術センター(2014年)、「第36回写真新世紀東京展2013」東京都写真美術館(2013年)など。「六甲ミーツ・アート2016」奨励賞(2016年)、「KUAD graduates under 30 selected」パラ人(PARASOPHIAフリーペーパー)賞・京都芸術センター アート・コーディネーター賞(2014年)受賞、「第36回写真新世紀2013 」佳作選出(2013年)。
守屋友樹 Moriya Yuki
1987年北海道生まれ。京都造形芸術大学大学院修了。サスペンスをテーマに作品を制作している。デザイン、美術、建築、ファッションなどの記録に携わる。また自主レーベルPineapple Holeを設立し、出版や協働制作などの活動を行っている。主な個展に「消えた山、現れた石_ gone the mountain/turn up the stone」Gallery PARC(2015年)、グループ展に「the catalogue : 川内倫子ワークショップ成果発表展」京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA(2014年)、「文化庁メディア芸術祭 京都展 パラレルワールド 京都- 私のパラレルワールド」Gallery PARC(2011年)など。2016年第14回写真「1_wall」鷹野隆大選奨励賞受賞。http://nice-gohan.tumblr.com/
【元新道小学校について】
元新道小学校は、東側に名刹建仁寺、北側に京都ゑびす神社、西側に京都五花街の一つ宮川町と京都の風情を醸し出す地域にあります。京都の中心地で、四条河原町や祇園にも近く、大変便利な場所です。現在は、新道自治連合会の会合等、障害のある方の芸術活動支援事業、新道児童館、東山開睛館の部活動等の目的で使用されているとともに、6教室をHAPSスタジオとして活用しています。
【HAPSスタジオの他の使用者】(2017年3月28日現在)
池田剛介
井上亜美
中田有美
マイケル・ウィッテル
yang02