GA TALK 025「超個体」by 米谷健+ジュリア(現代美術家)開催のお知らせ
GLOBAL ART TALK 025「超個体」by 米谷健+ジュリア(現代美術家)
これまで環境問題や経済システムなどから発想を経て土・砂糖・塩・ウラン・お金といった多種多様な素材を通して国際的に作品を制作し、発表してきた米谷健+ジュリア。そのモチベーションは「不安」にあると語り、カタストロフな作品は得意分野と冷静に分析する彼らは、新型コロナウイルスが拡大し始める一年以上前から「微生物」に目を向け始めました。無農薬農業の経験やサンゴの白化現象についてのリサーチをきっかけに地中に潜む微生物の重要性に興味を持ち、体内や海中などあらゆる場所に存在する微生物が生き物と共生しながら世界の均衡を保っているという共通点に気づいたからだと語ります。今回のグローバル・アート・トーク025では、我々と微生物が共に生きる「超個体」としての世界とアートについて考えます。
概要
日時:2020年12月15日(火)18:00-19:30
料金:無料(要申込み)
定員:100名
*新型コロナウィルス感染症予防対策のため、今回はオンライン・トークで開催させていただきます。また、社会情勢により開催を中止させていただくことがございますのでご了承ください。
*事前にオンライン・トークへのアクセス情報をメールにてご案内いたします。
*英日逐次通訳あり。
主催:京都芸術大学大学院、一般社団法人HAPS
講師プロフィール
米谷健+ジュリア(現代美術家)
オーストラリア人と日本人のアーティストユニット、米谷健+ジュリアは、特に環境問題を主題に、素材(塩、砂糖、ウランガラス、土、米など)を活かした大規模インスタレーションで知られる。また、科学者へのインタビューや入念なリサーチを基に、制作を行うことが多い。これまで、ヴェネチア・ビエンナーレ(オーストラリア代表、2009)、シンガポール・ビエンナーレ(2013)、茨城県北芸術祭(2016)、ホノルル・ビエンナーレ(2017)、アジアソサエティ・トリエンンナーレ(2020)に参加。主な展示に、フランスのアビー・ドゥ・モーヴィソン現代美術館にて個展(2014)、オーストラリア国立美術館にて個展(2015)、森美術館MAMコレクション(2019)など。現在、角川武蔵野ミュージアムにて『米谷健+ジュリア:だから私は救われたい』個展開催中。
申込み・お問合せ
お申込みフォームはこちら:
京都芸術大学×HAPS グローバル・アート・トーク 025
お問合せ先:GLOBAL_ARTTALK@office.kyoto-art.ac.jp
GLOBAL ART TALK By KUA x HAPS
<現代アートで京都と世界をつなぐ>
現代アートを取り巻く環境は、この数十年で飛躍的に複雑化し、そのなかでアーティストとしてグローバルに活躍する道を模索することは容易ではありません。世界各地で同時多発的に生産される芸術の概況を把握することは、もはや不可能といって良いでしょう。とりわけ、経済成長と近代化の進む近隣アジア諸国では、新しい美術館の創設やアートフェア、国際展の隆盛など発表の機会も拡大し、世界からこの地域に向けられた注目も高まっていますが、すでにアートを取り巻くインスティテューションとしては整備を終えた感もある日本では、むしろ制度化の再考、アーティストの社会的役割、グローバルなネットワーク構築などが改めて問われているといえるでしょう。
京都では、多くの芸術系大学から毎年新しいアーティストが輩出されていますが、日本の伝統文化の中心地でもある街から、このように複雑化した現代アートの世界と、今日、どのようなつながりを見出すことができるのでしょうか?京都芸術大学とHAPS共催による「グローバル・アート・トーク」では、世界各地で活躍するアーティスト、キュレーター、コレクター、研究者、ギャラリストなどを招聘し、対話を積み重ねていくことで、世界を実感し、理解を深めていきたいと考えています。
GLOBAL ART TALKは、若手芸術家を応援する一般社団法人HAPSの「キュレーター招聘プログラム」の一環です。
京都芸術大学では、京都を拠点に現代アート界でグローバルな活躍をめざすアーティストの育成機関を将来に見据えています。