開催情報
【期間】2020年11月6日[金] – 12月6日[日]
【開館時間】17:00 – 22:00(会期中の金土日祝のみ/全16日間)
【休館日等】
【料金】3,500 円(車1 台につき)/完全予約制
※18 歳以下の同乗者1 名につき、500 円の割引(最大2 名まで)
https://www.yamanakasuplex.com/news/277719
会場
会場名:山中suplex
webサイト:https://www.yamanakasuplex.com/top
アクセス: 〒520‒0017 滋賀県大津市山中町91
電話番号:
概要
単なる「不自由さ」ではなく、希望的な反射となって、目の前を照らし出すかもしれない。
京都と滋賀の県境に位置する共同アトリエ「山中suplex/Yamanaka Suplex」 にて、関西を拠点に活動するスタジオ利用アーティスト11名と、海外からのアーティスト4 名によるドライブイン展覧会「類比の鏡/ The Analogical Mirrors」を開催いたします。
アーティスト|
アンドラーシュ・チェーファルバイ(スロヴァキア)、石黒健一、小笠原 周、木村 舜、小西由悟、小宮太郎、坂本森海、本田大起、パトリチア・プリフ(ポーランド)、前谷 開、宮木亜菜、若林 亮、和田直祐、ヤロスワフ・コズウォフスキ(ポーランド)、ユ・チェンタ(台湾)
キュレーター| 堤 拓也
[キュレーターズ・テキスト]
ずっとずっと昔にも、このコロナみたいなウイルスは存在していて、ちょっと前のあなたと同じみたいに、気軽に外に遊びにいけなくなったり、誰かと一緒にごはんが食べられなくなったりしたことがあった。つい先日はテレビを通じて、偉い男の人たちが「外出するのを控えましょう」と、感染を防ぐためにお願いしていたけれど、たとえウイルスがなかったとしても、自由に旅行に出たり、好きなものを読んだり、表現したり、どこかに集まることができない時代があったんだ。.
罹患(りかん)することはたしかに怖い。もしかしたら喉がすごく痛くなるかもしれないし、咳が止まらなくなって、熱だって出るかもしれない。でも、一番悲しいことは、あなたが大切な誰かにウイルスをうつしてしまって、苦しませることだと思う。だからそれを予防するために、手洗いをして、マスクを忘れず、じっと家で過ごすことは完全に正しい。
ただ、同時に知っておいてほしいことは、急に学校に行けなくなって、友達にも会えなくなって、つらい思いをした人たちがいる一方で、そういった「退屈な」時間の中にも自分なりに楽しむ方法を見つけてきた人たちがいるということ。彼女や彼は、すごく偉い人が「これをしてはダメ!」と怒っていたとしても、「これはいいでしょ?」と、だれも思いつかない方法で、「他人に不法を行なわない限りの自由」を見つけてきた。それは今も昔も、変わらない。
この展覧会「類比の鏡/The Analogical Mirros」は、そんなアーティストたちの、だれも思いついたことがない「これはいいでしょ?」という「光」を集めた公園みたいなものなんだ。山中suplexという比叡山のふもとにあるアトリエに来れば、たくさんの芸術作品と出会うことができる。もしかすると、その体験は少し怖いものになるかもしれないけれど、向かい合った鏡と鏡の奥からの明かりは、決して単なる「不自由さ」への対策ではなく、希望的な反射となって、再び目の前を照らし出すかもしれない。
ただ今は、ぼくたちも大切なものを守るため、あなたはこの展覧会に自動車でしか来ることができないけど、もし運転免許証や車がなかったとしても、誰かに「行きたい」とだけは強く伝えてみてほしい。きっとあなたの好奇心が動力となって、別の誰かの視線や身体を動かすだろうから。
堤 拓也(本展キュレーター)
キュレーター| 堤 拓也
アシスタント|黒木優花、周山祐未
グラフィックデザイン|UMA/design farm(原田祐馬、平川かな江)
インストーラー|耕三寺功三
サウンド|荒木優光
ライティング|十河陽平
主催|山中suplex/Yamanaka Suplex
協力| Marinko Sudac Collection、室津日向子
助成|アーツサポート関西、令和2年度 文化芸術活動の継続支援事業、未来につなぐ しが文化活動応援事業