ブリュノ・フォンタナ| SILENT FORMS

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S2

開催情報

【期間】2020年9月18日-10月30日
【開館時間】 10:00-20:00
【休館日等】 Sat. Sun. National holidays (10/3のみ10:00-21:00開場 *Nuit Blanche)
【料金】無料

http://kyotographie.jp/kgplus/2020/autumn/S2/index.html

会場

会場名: ワコールスタディホール京都 ギャラリー
webサイト:https://www.wacoal.jp/studyhall/gallery/
アクセス: 〒601-8506 京都市南区西九条北ノ内町6 ワコール新京都ビル 1階
電話番号: 075-556-0236

概要

1930年代以降、穀物サイロ(貯蔵庫)はフランスの田園風景の一部として静かにたたずんでいる。サイロは穀物が市場に出る前の、一連の収穫プロセスの最終段階であり、農家にとって、サイロは彼ら自身の労働の成果を貯蔵し、保存するための最も重要なものである。力強く、トーテムのように直立したこの奇妙な形の物体は、一方では農村風景への災いとみなされ、他方では彫刻として賞賛の対象となる。このような緊張関係の中で、フォンタナはサイロという建造物をその文脈から引き上げ、彫刻物と同様に扱うことで親密で細やかな観察へと誘うのである。
これらの物体の奇妙で工業的な美は、私たちの想像力を膨らませる。そして私たちはそれらの機能をも忘れてしまう。「プア・メタル」としてのアルミニウムに直接プリントされて現れるその単純性とありのままの姿は、印画紙の伝統的用法を打ち破るものである。しかし、この未加工の金属の滑らかな感触と、柔らかな色調が、これらの物体に一種の繊細さと、稀少さを与えている。図録のようにひとまとめにされた一連の作品は、私たちの田園風景から切り取られた形の収集目録のようでもあり、私たちがもはや実際に見ることのないこれらの物体を理解するためには不可欠である。このイメージの連続は、今まで見過ごされてきた文化的遺産を見つめ直し、物体それ自体の構造やその存在価値、歴史を再検証するものである。

協賛 | ワコールスタディホール京都
キュレーター | ユキ・バウムガルテン

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