《Showing》03 映像 伊藤高志 マルチプロジェクション舞台作品『三人の女』

Art Picks TOPに戻る Art Picks TOP 前のページに戻る Back
チラシ_Showing_03_thumb

開催情報

【日時】2016年1月23日(土)〜 2016年1月24日(日)
2016年1月23日(土)14:00-、15:00-、16:00-、18:00-
2016年1月24日(日)11:00-、12:00-
※開場時間:23日(土)13:45、24日(日)10:45
※上演時間:約30分
【料金】無料

http://show-ing.tumblr.com/
http://www.k-pac.org/kyoten/guide/2016012324c3/

会場

 
会場名:京都芸術劇場 春秋座
webサイト:http://www.k-pac.org/
アクセス:〒600-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116
京都造形芸術大学人間館1F
電話番号:075-791-8240

概要

 
「公演」における各要素の中で、複製技術を持つメディア(音、写真、 映像など)を取り上げ、それぞれの視点から劇場へと向かう創作を試みる《Showing》シリーズでは、これまで音響作家・荒木優光による音響上演『パブリックアドレス – 音場2』や、写真を扱う美術家・加納俊輔による上演作品『山びこのシーン』を発表してきました。
《Showing》第3回目は、日本の実験映画を代表する作家の一人、伊藤高志を招聘し「映像」というメディアから劇場を見つめ直します。伊藤は、映像メディアの条件に対して自覚的に創作を行っている作家です。フィルムという物質や、映画は静止画の連続であるという映像の構造、長時間露光といったカメラの機能、あるいはプロジェクションという上映方法を組み込んだ作品を発表しています。また、その作品からは映像が持つフレーム性への関心も伺うことができます。例えば、初期の代表作である『SPACY』(1981)に見られる印刷したスチール写真の連続は、画面内へと入り込んで行くような運動イメージを作り出すとともに、写真のフレームと、スクリーンのフレームを融解させることで、オリジナルの起源をも消失させます。また、最新作である『最後の天使』(2014)では、ある人物たちの出来事を視線のやりとりのみで描くことで、画面内の表象だけではないスクリーン外の空間、あるいはコマとコマの隙間の時間を経験させます。
本企画では、4つのスクリーンで構成された伊藤氏の新作映画から成る舞台作品を発表し、上映をある出来事=上演として立ち上げます。それはスクリーンというフレームが劇場空間というフレームに溶解(ディゾルブ)していく時間、つまり複製・再生概念の更新を迫る契機となるでしょう。

イベント

 
トークイベント:
23日(土)16:45から春秋座ホワイエにて、阪本裕文氏をお迎えしてトークを開催します。
舞台構成・演出:伊藤高志
音響構成:荒木優光

映画『三人の女』
監督・構想・撮影・編集:伊藤高志
映像出演:石倉直実、田中志朋、宝来麻耶
撮影協力:米倉伸
実験映画撮影協力:ジョン・ピロン

舞台監督:浜村修司
映像技術:浜田俊輔、脇原大輔
照明:藤原康弘
音響:小早川保隆
音響協力:奥村朋代
制作:中山佐代

« Art Picks TOPに戻る « Art Picks TOP
助成: