上演作品《showing》02写真「山びこのシーン」

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山びこのシーン

開催情報

【作家】
加納俊輔

【日時】2015年3月3日(火)18時30分(受付・開場は18時〜)
【料金】無料

http://show-ing.tumblr.com/

会場

 
会場名:京都芸術劇場 春秋座
webサイト:http://www.k-pac.org/
アクセス:〒600-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116
京都造形芸術大学人間館1F
電話番号:075-791-8240

概要

 
2015年3月3日(火)18:30-、《Showing》02 写真として、写真メディアを扱う美術家・加納俊輔による上演作品『山びこのシーン』を発表します。

『山びこのシーン』

山の中で「ヤッホー」と叫ぶ。すると、むこうの山から「ヤッホー」と返ってくる。

昔の人たちは、この現象を山の精霊が自分の声色を真似て応えているのだと思っていたことから、山の神、山の精霊の意味をもつ「山びこ」と名付けた。でも、今この日本に住んでいるぼくたちは、この「山びこ」を山の精霊の仕業だと素朴に信じることは難しい。

ここにあったものが、一度むこう側に行って、そして全く同じ状態で返ってくる。ぼくたちは、この「山びこ」という現象を、発された声(音波)が、山の斜面や物体にぶつかり、反響したものがこちらに返ってきていると知っている。でも、実際のところはどうなのだろうか。今自分が居る場所から確認できないむこうの山で、本当に反響が起きていたのか、あるいは精霊が声を真似たことをどうして否定できるのか、それをぼくたちは確認することはできない。反響なのかもしれないし、山の精霊の仕業なのかもしれない。

さっきぼくが発した声は、反響であろうと精霊の声真似であろうと、いずれであっても、「さっきぼくが発した声」として返ってくる。それら二つは行きも帰りも同じ姿をしているが、実は全く違うプロセスを経て戻ってきている。

とにかく、今ここで確認できるのは目の前にあるものとその後に示される記録だけ。それらをじっくりと眺めること、あとその見ることの出来ない「むこうの山」のことを想像してみること。

イベント・その他

 
アフタートーク
上演後、倉石信乃氏(明治大学教授)、八角聡仁氏(批評家、近畿大学教授)をお招きして、アフタートークを開催します。

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