開催情報
【作家】並河靖之
【期間】2018年4月6日(金)~7月22日(日)
【開館時間】10:00~16:30(入館は16:00まで)
【休館日等】月曜日・木曜日(祝日の場合は翌日に振替)
【料金】
一般800円(600円)
大学生・70歳以上600円(500円)
高校生・中学生400円(300円)
小学生以下・障害者手帳お持ちの方無料
※( )内は20名以上の団体料金
http://www8.plala.or.jp/nayspo/2018syunki.html
会場
会場名:並河靖之七宝記念館
webサイト:http://www8.plala.or.jp/nayspo/
アクセス:〒605-0038 京都市東山区三条通北裏白川筋東入る堀池町388(三条通神宮道一筋上る西入る)
電話番号:075-752-3277
開館時間:10:00~16:30(入館16:00まで)
休館日等:月曜日/木曜日/夏季・冬季休暇/展示替期間
概要
並河靖之(1845~1927)は有線七宝を制作し、明治29年(1896)に帝室技芸員を拝命して、近代の工芸史に七宝家として名を残した人物です。
靖之は高岡九郎左衛門の三男として武家の家に生まれるものの、十歳の頃に並河家の養子となって、青蓮院宮入道尊融親王(後の久邇宮朝彦親王1824~1892)の近侍としてお仕えしました。
久邇宮朝彦親王は、伏見宮邦家親王第四王子で、幕末の混迷期から明治にかけて、皇族でありながら政治にも足跡を残した人物としても有名です。朝彦親王は時勢に翻弄されながら度々名前を変えることになり、朝政に参画していた中川宮の名でも知られています。時に政敵とされ、安政の大獄による相国寺幽閉時や、朝政の長州派の復権によって影響力を失い安芸へ蟄居されました。
靖之は宮様が不遇の時も忠誠をもって同行し、朝彦親王とのかけがえのない時間を過ごし、事業を志し同僚から持ちかけられた七宝と出会う機会を得ました。
七宝の制作をゆるされ、朝彦親王とのご縁から宮内省のお買い上げがあるなど、靖之から語られる感謝の言葉は後世に伝えられました。娘養女徳子の手記「父を語る」(並河徳子『父を語る』 昭和38年)には久邇宮時代や七宝業成功など、靖之の一生が細やかなエピソードと共に綴られています。
今展覧会では、宮家の侍臣として栄誉となる、並河家に伝来する大変貴重な久邇宮朝彦親王の諸資料と共に、実業家として成功をおさめた七宝をご覧いただきます。久邇宮朝彦親王との想い出と、華麗なる七宝の世界をご堪能いただけましたら幸いです。
並河靖之七宝記念館