開催情報
【作家】北浦雄太、西村涼
【期間】2019年8月3日(土)~8月31日(土)
【開館時間】10:00~18:00
【休館日等】日曜日・月曜日
【料金】無料
http://gallery-sokyo.jp/exhibitions/
会場
会場名:現代美術 艸居
webサイト:http://www.gallery-sokyo.jp/
アクセス:〒605-0089 京都市東山区元町381-2
電話番号:075-746-4456
概要
【ことだま ~浮上と持続~】
何気ないものや場所に何か気配を感じることがある。
人は古来より石や木といった無機物、無生物に精神性を与え、そこに信仰や神秘性を見出してきた。いわゆる生物・無機物を問わないすべてのものの中に霊魂、もしくは霊が宿っているというアミニズムの考え方である。
北浦雄大は縄文時代の漆における精神性に着目し、土器や櫛の造詣に見られる非合理かつ概念的な感覚で、今日と対峙する。進歩主義やテクノロジーの中で、「曖昧」という答えをも受け入れられる人間について思いを馳せつつ、作品を産み出している。
西村涼は銅版画のドライポイントという技法を用いながら、立ち上る煙や、水に溶けていくインクといった常に形が変化し続けるものを通して、自然物の流動性を追求している。
2人に共有する主題として精神性が内に宿ること、それが空気やオーラといった可視化されないものになり、外に発散される一連の流れを“ことだま”という言葉で表した。
ことだま(言霊)は日本において言葉に宿ると信じられてきた霊的な力のことであり、声に出した言葉は現実に対して何らかの影響を与えると考えられてきた。
更に今回私達はそういった内に宿るイメージを形として浮かび上がらせること、そのイメージはそこで途切れることなく変化し続けるという意味で~浮上と持続~という副題を与えた。
この一連の流れは「現在」において不断なものであり、2人の作品が同時に並ぶことで連続的に想像される世界を感じて頂けたら幸いである。