― 俳句からの創造 ― 染と書

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開催情報

【期間】2014年3月1日(土)〜4月20日(日)
【料金】大人300円、学生200円

http://someseiryu.net/topic_page.html

会場

会場名:染・清流館
webサイト:http://someseiryu.net/index.html
アクセス:〒604-8156 京都市中京区山伏山町550-1 明倫ビル6F
電話番号:075-255-5301
開館時間:10:00~18:00
休館日等:月曜日休み(日曜祝日の場合は翌日)

概要

俳句は、言葉による芸術表現のうちでも、最小限の語彙(音)とリズムにより、鮮烈な、あるいは壮大な世界を語る日本の文化です。
近代には日本画家・小野竹喬や池田揺邨が松尾芭蕉や山頭火の句を題材に制作しています。表現者として、また日本人として、言葉をもとに制作のイメージを広げるという試みは、染色の世界にあってもありうるのではないでしょうか。
一方で、書家たちは、しばしば俳句を題材に、自らの書の世界を築いてきました。俳句の持つ言葉の響き、文字そのものの視覚的可能性を、書家たちは大胆に切り拓いてきたのです。
厳選された短い言葉で、またそれぞれのリズムや響きによって人間の想像力を刺激する俳句は、染めや書のような、視覚表現の様々な領域にダイレクトに働きかけるものと思われます。 本展は、染色作家と書家がコラボレーションするユニークな展覧会です。
染色家は、各自好きな俳句を選び、そこからイメージを拡げ、染めの作品を制作します。一方、書家は染色家が選んだ句を書の作品として表現します。一つの句を、染色家と書家がそれぞれの領域から展開してみせるのです。
作家たちは、たとえ同じ俳句を選んだとしても、それをどのような染め、あるいは書の表現へと築き上げてゆくかは、作家それぞれに異なることでしょう。また、どのような句に、染色作家が心惹かれるかという、俳句の選定自体にも、作家の世界観や人生観が反映されるものと思われます。
本展は俳句と染めと書の交歓を、全国から選ばれた染色作家、書家の作品を通して楽しんでいただこうというものです。

外舘 和子 (とだて かずこ) /美術評論家

イベント、その他

ギャラリートーク
日時:3月9日 (日) 午後3時~午後5時
会場:京都友禅ビル 3階 和室 (定員200名)
講演:坪内 稔典 (俳人) 司会:石田 杜人
出演:中井貞次、榎倉香邨、坪内稔典、田島征彦、木村菜穂子

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