開催情報
【作家】
真下武久
【期間】2015年3月30日(月)- 5月9日(土)
【料金】無料
http://www.seian.ac.jp/gallery/?p=9484
会場
会場名:成安造形大学【キャンパスが美術館】
webサイト:http://www.seian.ac.jp/gallery/
アクセス:〒520-0248 滋賀県大津市仰木の里東4-3-1
電話番号:077-574-2111
開館時間:12:00~18:00
休館日等:日曜日、5月4・5・6日
概要
“あらゆる価値観が錯綜する現代において、人がコミュニケーションをとる方法は多様化している。
コミュニケーションの仕組みを自在に操ることができるならば、コミュニケーションの意味や結果を当事者が意図しないものへ変容させることも可能である。”
本展覧会では、メディアアートの分野で作品発表を行う作家、真下武久の新作を中心に、コミュニケーションをテーマとした体験型の作品を展示します。 来場者が作品に触れる行為が、他の来場者との関係を構築するインタラクティブな作品は、時にプライベートなレベルで、時にパブリックなレベルで来場者同士の新しいコミュニケーションを生み出します。 来場者の行為が独自のコミュニケーションに発展する過程を通して、現代のコミュニケーションシステムに潜む問題や可能性について再考させます。
現代では様々なテクノロジーを通して世界中の人々とコミュニケーションをとることができます。 一方でシステムを介したコミュニケーションでは、 限られた情報伝達の仕組みの中で関係を構築することが求められます。 そこでは、システムに合わせた新しい振る舞いが必要とされ、私たちの思考や価値観の形成に大きな影響を与えているのではないでしょうか。 今、私たちは脳波や心拍、血流といった本来意思伝達に利用されるものではない身体の情報や、ビッグデータという言葉に代表される個人が把握しきれい膨大な量の情報がコミュニケーションに介在する世界を迎えます。 このような複雑なシステムの中で、私たちは物事の価値をどのように判断して捉えていくのでしょうか。
本展覧会では、システムを介したコミュニケーションがはらむ問題と可能性の本質について、作品体験を通してアプローチすることを目指します。
*本展は、「PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015」の関連イベントとして開催致します。
主催|成安造形大学【キャンパスが美術館】
協力|ランデヴー・プロジェクト
後援|PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015、滋賀県、大津市、滋賀県教育委員会、大津市教育委員会、 文化・経済フォーラム滋賀
プロフィール
真下 武久
1979年生まれ
京都在住
成安造形大学造形学部デザイン科 卒業
情報科学芸術大学院大学(IAMAS)メディア表現研究科 修了
インタラクティブ・アートの分野を中心に作品の制作・研究を行う。
-
2004年にPrix Ars Electronica [the next idea]部門を受賞、アルス・エレクトロニカ・フェスティバル (2004年)、光州ビエンナーレ(2006年)、 深圳水墨国際ビエンナーレ(2008年)、サンダンス国際映画祭(2011年)他、多くの国際展に招聘され作品展示を行う。
-
蒸気に映像を投影するインタラクティブ・インスタレーション作品“Moony”(2004年)をはじめ、脳科学と芸術をテーマとした森公一・砥綿雅之らとの共同プロジェクト“virtual/ actual”(2007年)、身体の凝りのデータを収集し音楽を生成する池上恵一との作品”Astro Body”(2009年)、3.11以降のGoogleのイメージ検索の膨大な結果から映像を生成する前田真二郎との作品”Google Ato Z”(2011年)など、デジタルテクノロジーを用いて様々な作品を制作・発表している。