特別展「日本の素朴絵 -ゆるい、かわいい、たのしい美術-」

Art Picks TOPに戻る Art Picks TOP 前のページに戻る Back
スクリーンショット 2019-08-24 19.32.40

開催情報

【期間】2019年9月21日(土) ~ 11月17日(日)
【開館時間】10:00~17:00(入館は16:30まで)
【休館日等】月曜日(ただし、9月23日、10月14日、11月4日は開館)、9月24日、10月15日、11月5日)
【料金】
○一般 1,200(1,000)円
○高校・大学生 800(600)円
○小・中学生 400(300)円
※( )内は前売り、20名以上の団体料金
※小学生未満、障がい者手帳等の交付を受けている方およびその介護者1名は無料

会場

会場名:龍谷ミュージアム
webサイト:http://museum.ryukoku.ac.jp/index.html
アクセス:〒600-8399 京都市下京区堀川通正面下る(西本願寺前)
電話番号:075-351-2500
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日等:月曜日(祝日の場合翌火曜日休館)

概要

近年すっかり市民権を獲得した“ゆるキャラ”という言葉。「ゆるいマスコットキャラクター」の略語で、もともとは地方自治体が作った完成度の低い(=ゆるい)マスコットが評判となり、人気を博したものでした。
絵画史を紐解くと、実はこの「ゆるさを愛でる」志向は最近生まれたものではないことがわかります。日本では昔から、さまざまな形式の作品がゆるやかなタッチでおおらかに描かれ、大切にされてきました。それらは「うまい・へた」の物差しでははかることのできない、なんとも不思議な味わいをもっており、見る人を虜にするのです。

本展では、ゆるくとぼけた味わいのある表現で描かれたこのような絵画を「素朴絵」と表現します。とはいっても西洋絵画の「素朴派」とは異なり、「リアリズムを目指す人為的・技巧主義的な表現を超越した」という意味を含んでいます。
素朴絵はさまざまなものに登場します。絵巻、絵本、掛軸や屏風、ときには鑑賞の品として親しまれ、ときには庶民が手の届かない「うまい」作品の代替として、季節行事に使う道具に用いられ、仏画として信仰対象にもなってきました。また、白隠(はくいん)や仙厓(せんがい)ら禅僧など、高名な人物によって描かれた素朴絵も注目されます。

このような過程をたどると、素朴絵は、知識人や富裕層だけでなく、どの時代でも「庶民」が主体となって描き継がれ、残されてきた芸術といえます。

本展では、これまで本格的に取り上げられることのなかった、さまざまな時代・形式の素朴絵を紹介することで、名人の技巧や由緒ある伝来に唸るだけではない、新しい美術の楽しみ方をご提供します。

« Art Picks TOPに戻る « Art Picks TOP
助成: