開催情報
【期間】2015年8月11日(火)~9月27日(日)
【料金】一般 900円(700円)、中・高生500円(300円)、小学生200円(100円)
*上記( )内は20名以上の団体料金です。
http://museum.ryukoku.ac.jp/exhibition/ex0811.html
会場
会場名:龍谷ミュージアム
webサイト:http://museum.ryukoku.ac.jp/index.html
アクセス:〒600-8399 京都市下京区堀川通正面下る(西本願寺前)
電話番号:075-351-2500
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日等:月曜日休み(祝日の場合火曜日休み)
概要
三蔵法師として知られる中国・唐代の僧 玄奘(602~664)は、シルクロードから仏教の聖地天竺へ赴き、足かけ19年に及ぶ旅を経て、膨大な経典や西域・インドについての最新情報を持ち帰りました。帰国後は残りの生涯をかけて経典の漢訳事業を進め、63歳の生涯を閉じました。
玄奘の伝えた教えは、すぐれた弟子慈恩大師による法相宗の開創へとつながり、現在に続く法相宗の礎になります。また一方で、玄奘の旅は『西遊記』という物語世界を生み出しました。現在においてもテレビドラマや漫画等の形で、新たなビジュアルイメージをまといつつ伝え継がれています。「三蔵法師」と言ったときに思い浮かべる姿は世代によって様々です。1000年以上の時を経て未だに成長するイメージをもつ強靭な存在、それが玄奘なのです。
このように、わたしたちが振り返り仰ぎ見る玄奘は、多くの偉業に彩られた超人的な存在です。しかしこの展覧会では、超人的なイメージの背後に隠された、ひとりの人間としての「玄奘さん」を見つめてみたいと思います。多くのことを成し遂げた玄奘さんは、同時に多くの困難や苦悩とも向き合いました。それでもなお前を向き歩きつづけた志とは、いったい何だったのか?玄奘さんの歩いた一歩は、現在を生きるわたしたちの人生の一歩とも重なり合って見えてくることでしょう。
玄奘を重要な祖師として篤く崇敬してきた法相宗大本山薬師寺に伝わる宝物を中心に、玄奘に関わる貴重な文化財の数々から、玄奘の人生をたどってみます。超人的な「玄奘三蔵」と人間「玄奘さん」のイメージの交錯をお楽しみいただければ幸いです。