開催情報
【作家】洪 亜沙
【期間】2019年7月26日(金)-8月11日(日)
【開館時間】11:00-19:00(金曜日のみ -20:00)
【休館日等】月曜日
【料金】無料
http://www.galleryparc.com/competition/competition_2019/
PAC2019_Hong_Ahsa.html
会場
会場名:ギャラリー・パルク
webサイト:http://www.galleryparc.com/index.html
アクセス:〒604-8165 京都市中京区烏帽子屋町502 2F / 3F / 4F
電話番号:075-231-0706
概要
【展覧会プランのコンセプトやテーマ】
私たちは常に何かの社会や時代に繋がれているが、それらには必ず外部がある。その外部が見えた時、自分が立つ土地は急に脆くなる。同じことはこの世界そのものについてもいえる。世界の外部を少しでも想像しようとすると、この世界が存在しているのかわからなくなるときがある。
この浮遊するような感覚は、テーマパークに来たときの感覚と似ている。来場者はしばしば、テーマパークの外側を知っていながら、内側の世界に没入してしまう。
今回の展覧会では、架空の歴史や宗教をつくりあげるが、それは別の現実をつくるということではない。テーマパークでの夢うつつなのである。
【ステートメント】
現実と虚構の境目を曖昧にしていくような作品を制作している。人種や習慣などからくる、人々の見方の違いや、時代による変化に着目し、物事を多視点的に捉えるように心掛けている。 私の作品の中には私の空想の物語がある。その物語を、長らく美術の主題であった「歴史」や「宗教」と結びつけ、現実の空間から切り離された舞台装置のようなものを作っている。
矛盾を含んだ現実と虚構を同時に捉えた世界を表現することに渇望を抱き、制作している。
フランスの小説『日々の泡』の前書きから引用する。
その例証がここに展開する数ページで、お話は隅から隅まで想像でつくりあげたものだからこそ全部ほんとの物語になっているところが強みだ。物語のいわゆる現実化とは、傾斜して熱っぽい気分で、ムラ多くねじれの見える平面上に現実を投影することだ。(ボリス・ヴィアン著 曾根元吉訳『日々の泡』新潮文庫)