Nils Karsten 個展『Here Are The Keys』

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開催情報

【作家】ニールズ・カーステン
【期間】2016年5月7日(土)− 6月11日(土)
【開館時間】13:00-19:00
【休館日等】日曜、月曜
【料金】無料

http://www.ozasahayashi.com/exhibition/nils-karsten20160507?JP

会場

会場名:OZASAHAYASHI
webサイト:http://www.ozasahayashi.com/ashi.com/” target=”_blank”>http://www.ozasahayashi.com/
アクセス:〒608-0811 京都市中京区亀屋町175-8
電話番号:075-744-6108
開館時間:13:00-19:00
休館日等:日曜、月曜

概要

ニューヨーク在住、ドイツ人作家ニールズ・カーステン個展『Here Are The Keys』を御所南ozasahayashi_kyoto(5月7日〜6月11日)と四条大宮ozasahayashi_project(5月14日〜6月18日)の二会場において開催致します。

カーステンは版画の原版は印刷のためのツールとしてだけではなく、それ自体が独創的な彫刻オブジェとして成り立つと考えています。それ故、作品は簡潔で力強く、版画と絵画そしてインスタレーションにおける中間的な要素と性質を持っており、その傾向は近年さらに色濃くなっています。彼にとってアトリエは、様々な性質の素材を使用し、アイディアを実験、具体化するラボラトリーに近いと言います。

過去5年間の主な木版画作品は、レコードのアルバムジャケットのイメージを等身大に近い大きさに拡大し、歯科治療用のドリルで彫られ、作家自身によって刷られています。カーステンはアルバムジャケットのイメージが世界中のあらゆる社会の人々を繋げ、特別な時間の共有を生み出す媒体として無意識的に個々の所有者に機能していることに関心を持っています。

コラージュ作品は黒鉛で濃淡をつけた紙面上に、雑誌・チラシ・広告・古い家族写真や個人的なスナップショットから収集され、切り取られたイメージを配置し構成されます。それらは、カーストンの思考の表れともいえる〝コラージュ・シンキング〟シリーズとして、日々継続的に制作されています。収集したイメージはコピー機を使用せず、鉛筆とトレーシングペーパーを用いて複写されます。自身の軌跡を残さず、ただ儀式化された身体行為としてイメージをトレースし、それらをハサミで切り取っていく作業は、カーステンを瞑想にみちびき、イメージをより物質的で希少なものに変容させます。

カーステンは多様な情報を持つイメージが、自身の内に不確かに存在する精神空間に捉えられることで、無意識下の思考がより顕著に表現されると考えています。こうしたカーステンの制作概念は、古典的なモダニズム平面表現に止まらない世界観をもたらしています。

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