開催情報
【期間】2022年2月21日(月)-4月23日(土)
【開館時間】10:00-17:00(入館は16時30分まで)
【休館日等】日曜日・祝日、2月25日(金)、2月26日(土)、3月12日(土)
【料金】一般200円、大学生150円、高校生以下無料
*京都・大学ミュージアム連携所属大学の学生は学生証の提示により無料
*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳または被爆者健康手帳をお持ちの方及び付添の方1名は無料(入館の際は、手帳またはミライロIDの提示をお願いします)
http://www.museum.kit.ac.jp/20220221m.html
会場
会場名: 京都工芸繊維大学美術工芸資料館
webサイト:http://www.museum.kit.ac.jp/index.html
アクセス:〒606-8585 京都市左京区松ヶ崎橋上町
電話番号:075-724-7924
概要
京都工芸繊維大学の前身校のひとつ京都高等工芸学校は、明治35年(1902)に設立されました。色染科、図案科、機織科という三つの学科で構成されており、染織・陶芸など京都の伝統工芸が近代化するにあたり、機械、化学さらにはあたらしい図案(デザイン)という側面でのバックアップが期待されていました。 その図案科では、ヨーロッパのあたらしいデザイン思潮を積極的に取り込む教育がおこなわれていました。そして、当時の図案科での教育で重視されたのが絵画教育でした。デザインとは、きちんとした絵画制作のうえにつくられるという方針だったからです。初代校長である中澤岩太が視察先のパリで出会った洋画家の浅井忠に教授就任を要請したのが、そのなによりの証です。 そして、浅井忠の下で助教授になったのが、大阪出身の洋画家である牧野克次で、講師には浅井の従兄弟でもある、やはり洋画家の都鳥英喜が任じられました。 牧野は、浅井忠が京都に来る直前に結成された関西美術会の中心的メンバーのひとりでした。浅井や都鳥が京都に来てからの交流の様子は、洋画家を中心に多くの作家や学者が集まった親睦会である二十日会の記録からも伺うことができます。 絵画制作を重視する教育体制であったため、図案科の学生のなかにも画家を志す人がいました。そのなかのひとりが一期生の霜鳥正三郎(之彦)です。霜鳥は、のちに京都工芸繊維大学で教鞭をとることになります。そして、牧野と霜鳥のふたりは、1906年にアメリカへと旅立ちます。 京都工芸繊維大学美術工芸資料館では、牧野・霜鳥両家のご関係者様から段階的に貴重な作品・資料類のご寄贈をいただきました。それぞれ、膨大な数に上りますが、今回の展覧会では、その一端をご紹介することで、洋画家であるふたりのアメリカでの仕事や多彩な業績、本学とのかかわりを示してみたいと思います。 最後になりますが、関係者の皆さまにはあらためて感謝の意を表したいと思います。なお、2022年は京都高等工芸学校が開校して120年、また、2021年度は美術工芸資料館が開館して40周年になり、本展覧会も開館40周年記念企画の一環として開催するものです。
○企画・主催 京都工芸繊維大学美術工芸資料館