開催情報
【期間】2015年10月9日(金)~ 11月23日(月・祝)
【料金】一般1,300円(1,100) 大学生900円(700) 高校生500円(300)中学生以下無料
( )内は、前売り料金/20名以上の団体料金
障害者手帳をお持ちの方と付添者(1名)は無料
(入館の際に証明できるものをご提示ください)
http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2015/410.html
会場
会場名:京都国立近代美術館 コレクション・ギャラリー (4F)
webサイト:http://www.momak.go.jp/
アクセス:〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町
電話番号:代表:075-761-4111
テレホンサービス:075-761-9900
開館時間:9:30~17:00/火〜木・土日祝(入館は16:30まで)
9:30~20:00/金(入館は19:30まで)
休館日等:月曜日休み(ただし、9月22日(月)、10月14日(火)、11月4日(火)は開館)
概要
「琳派」という言葉をどこかで耳にしたことがあるでしょうか。「琳派」は、ごく近年になって使われはじめ、今は世間的に定着した言葉のようです。大正時代に美術史関係の人が創り出した言葉なので、昭和40年代の美術辞書にも解説されていません。『源氏物語』が千年にわたり親しまれてきたのに比べれば一般に馴染が少ないのも当然です。しかし、俵屋宗達(生没年不詳)の『風神雷神図』屏風は美術の教科書にも掲載され、多くの人が知っています。「琳派」とは、宗達から100年ほど後に絵師となった尾形光琳(1658~1716)の「琳」をとって名付けられた名称です。尾形家は俵屋宗達や本阿弥家と姻戚関係にあり、光琳は宗達の作品をよく学んでいます。『風神雷神図』屏風を手本に、光琳は同じ図柄の屏風絵を遺しており、「琳派」は、宗達から生まれたといってよいのです。この宗達と一緒にいろいろな仕事、例えば『嵯峨本』と呼ばれる謡本を遺したのが本阿弥光悦(1558~1637)です。光悦は元和元年(1615)に徳川家康から鷹峯の地を拝領し、光悦村という芸術村を開きましたが、今年平成27(2015)年はそれからちょうど400年の年に当たります。これを記念して当館では「琳派」関連の展覧会を開催いたします。
「琳派」は「派」とついてはいますが、宗達から光琳の間が100年空いているように、流派として受け継がれてきた訳ではなく、先人の仕事を慕う作家達がそれぞれに私淑するという特殊な受け継がれ方をしてきました。しかし、他の流派が生き残れなかった一方で、「琳派」は現代に至るまで様々なジャンルで受け継がれています。それは、「琳派」が新鮮で、自由で、魅力的だったからと言えます。本展覧会は、その魅力に引き付けられて、近代から現代にかけての作家達が生み出した絵画、工芸、版画、ファッション、グラフィック等あわせて約80点の作品で「琳派」の広がりを紹介するものです。