アトリエ・ブルート展覧会in京都「普通のエナジー」

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開催情報

【期間】2021年12月7日(火)→ 12月16日(木)
【開館時間】13:00 – 20:00 (最終日のみ19:00迄)
【休館日等】会期中無休
【料金】無料

http://garden.swing-npo.com/?eid=1400947

会場

会場名:MEDIA SHOP|gallery
webサイト:http://www.media-shop.co.jp
アクセス:〒604-8031 京都府京都市中京区河原町三条下る一筋目東入る大黒町44 VOXビル2F
電話番号:075-255-0783

概要

未だ収まる見込みのない新型コロナウイルス感染症。アートシーンもその影響で縮小傾向にある中、依然としてアトリエ・ブルートでは日々たくさんの作品が生まれています。作家の創造意欲がとめどなく溢れてくるのと同様に、私たちの社会自体も止まってはいません。新しい社会を見つめ、作品の発表を続けることが、次の流れへと繋がっていくように思います。

アトリエ・ブルートはこれまでも作品発表と並行して、県外での展覧会へ度々足を運んできました。その中でも、みずのき美術館やart space co-jinなど所謂「障がい者アート」を専門に扱うスペースを複数有する京都は印象的でした。今回、コロナ禍のタイミングで外へ向かって発信するなら、その第一歩は京都で、との思いで企画しました。そして京都と言えばやはりスウィングさんと一緒に、という思いも強くありました。 

さて、「自由」だとか「か弱く、守られるべき存在」といったような障がい者に対しての見方が未だに強くあるように感じています。もちろん(私たちも含め)福祉の現場もそのイメージに縛られていると思います。障がい者のもつ特性は、いつも社会のルールや常識に照らされ、時には逸脱した存在として立場が危うくなることも あります。

福祉の現場では日々そんな場面に対峙していますが、障がい者の生活はむしろ「自由」とはかけ離れ、苦しみながら社会と、そして自分自身と格闘しているように見受けられることがあります。日本の芸術家や芸術活動も然りですが、実際にはしきたりやロジックがあり、価格という評価にさらされています。

「自由」という表面的イメージに縛られるこの二分野の本来の姿を見据え、「自由の裏面」であったり、ごく当たり前にある「普通のエナジー」を展示テーマとすることで、新しい(障がい者の)アートの境地を切り拓きたいと思います。

今回の展示コンセプトは日々当たり前に発出されるエナジー。つまり普通にあるエナジーです。もちろんそれは前向きな力強さだけではありません。苦しみや悲しみを何気ない毎日の中で繰り返し、人々はエナジーを発し生きています。

アトリエ・ブルートに所属する作家も、笑ったり泣いたりしながら、それらのエナジーを作品へと変換しています。時に意外でポップでかわいく、面白かったり悲しかったり。「自由」だけじゃないけど過ぎていく様々な日常と、そこから滲み出るエナジー。そんな障がい者の、一見捉えにくいながらもそこにちりばめられたエナジーを作品に託し、次の時代に向けたこの展示会で体感してください。

最後に、ご来場いただきました皆様に感謝を申し上げるとともに、今回、快く合同展を引き受けてくださった スウィングの皆さまにはこの場を借りて、改めて感謝申し上げます。ごゆっくりお楽しみください。
 
アトリエ・ブルート/認定NPO法人ポパイ
2021.12.7

★トークイベント開催! ※ お申込不要
l  日時:12月12日(日)14:00→16:00
l  出演:山口未樹(認定NPO法人ポパイ 理事長 )/木ノ戸昌幸(NPO法人スウィング リジチョー)/伊藤愛(ART LAB blue+ 代表)
l  進行:井上愛(NPO法人motif 理事長)

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