開催情報
【作家】松平 敬、檜垣智也
【開催日】2019年6月21日(金)
【時間】18:30開場 / 19:00開演
【入場料】2,000円、学生 1,000円
http://www.media-shop.co.jp/talk_event/stockhausen_2019.6/stockhausen.html
会場
会場名:Media shop gallery
webサイト:http://www.media-shop.co.jp/
アクセス:〒604-8031 京都市中京区河原町三条下る一筋目東入る大黒町44 VOXビル1F
電話番号:075-255-0783
開館時間:12:00〜20:00
休館日等:年中無休
概要
現代音楽を代表する作曲家、カールハインツ・シュトックハウゼンの全作品/全生涯を網羅的に解説した書籍「シュトックハウゼンのすべて」(アルテスパブリッシング)が刊行されました。
著者の松平 敬(声楽家)はシュトックハウゼンからの直接の指導も受けた、日本におけるシュトックハウゼンの演奏/研究の第一人者です。
シュトックハウゼンは1966年に来日してNHK電子音楽スタジオにおいてテープ音楽「テレムジーク」を制作し、さらに1970年に開催された大阪万博ではドイツ館における球形のオーディトリウムにて自作の演奏を連日行っていました。
このレクチャートークでは松平敬氏をお招きし、大阪万博にいたるシュトックハウゼンの創作の軌跡や、大阪万博でシュトックハウゼンが繰り広げた壮大なパフォーマンスなどについて、書籍「シュトックハウゼンのすべて」をもとにめずらしい録音のリスニングなども含めてご解説いただきます。
そして、松平氏には大阪万博のドイツ館で1,000回以上も上演されたシュトックハウゼンの代表作のひとつ「シュピラール」(1968)を実演していただきます。
50年前の大阪で幅広い大衆が出会った最前衛の作曲家、カールハインツ・シュトックハウゼンはそこで何を試みたのか?
2025年に再び大阪万博が開催されることになった現在、未来へ向けたシュトックハウゼンの意思はいまなお重要な意義を持つものと考えています。
松平 敬 Takashi Matsudaira 声、バリトン
愛媛県宇和島市に生まれる。東京藝術大学卒業、同大学院修了。現代声楽曲のスペシャリストとして、湯浅譲二、松平頼暁、高橋悠治、池辺晋一郎、西村朗、近藤譲、三輪眞弘など100曲以上の作品を初演する。また、9度に及ぶシュトックハウゼン講習会参加の経験を生かし、『空を私は散歩する』、『歴年』などシュトックハウゼンの演奏至難な大作の日本初演に携わる。全曲無伴奏独唱曲によるリサイタル、東京23区の区歌・愛唱歌を網羅する演奏会など、独創的な企画も話題を呼ぶ。2012年のサントリー芸術財団サマーフェスティバル、クセナキス『オレステイア』公演では、3オクターヴの音域を駆使した壮絶な歌唱が、新聞各紙などから高い評価を得た。CD録音においても、一人の声の多重録音を駆使した『MONO=POLI』(平成22年度文化庁芸術祭レコード部門優秀賞)及び『うたかた』、一柳慧、ケージなど、通常の五線譜を使用しない作品ばかりを集めた『エクステンデッド・ヴォイセス』と、個性的なアルバムを発表。チューバの橋本晋哉氏とのユニット「低音デュオ」名義でも2枚のCD、『ROTATION』、『双子素数』(『レコード芸術』準特選盤)をリリース。現在、聖徳大学、文教大学講師、日本声楽アカデミー会員。低音デュオ、双子座三重奏団メンバー。http://matsudaira-takashi.jp
檜垣智也 Tomonari Higaki 作曲・アクースモニウム演奏
愛知県立芸術大学大学院修了。博士(芸術工学、九州大学)。世界中のアクースモニウムを演奏しながら、創作・研究・教育活動を行っている。ハーバード大学、ケルン大学、Futura音楽祭等で招待公演。フランス国立視聴覚研究所音楽研究グループ、回路の詩神、高橋アキ等から作品の委嘱をうける。2枚のソロCD『Mahoroba』(2011)、『囚われた女』(2015)。第5回国際リュック・フェラーリ・コンクール最高賞(2003)、第18回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品(2014)など受賞、入選多数。大阪芸術大学客員教授。http://www.musicircus.net