​DOUBLE ANNUAL 2023 「反応微熱ーーこれからを生きるちからーー」プレビュー展

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開催情報

【期間】2022年12月12日(月)~ 12月21日(水)
【時間】10:00~18:00
【料金】無料

https://www.kyoto-art.ac.jp/events/2346

会場

会場名:京都芸術大学 瓜生山キャンパス 人間館1階ギャルリ・オーブ
webサイト:https://www.kyoto-art.ac.jp/info/facility/theater/gekijo1/
アクセス: 京都市左京区北白川瓜生山町2-116, 京都芸術大学内

概要

「DOUBLE ANNUAL」は2023年2月25日(土)より国立新美術館にて開催される、京都芸術大学ならびに東北芸術工科大学の全学部生と院生を対象とした学生選抜展です。京都芸術大学は2017年度より、学生選抜展に第一線で活躍するキュレーターを招聘し、キュレーターの提示したテーマに応答する形で、キュレーターから制作指導を受けながら展覧会をつくり上げる実践的な芸術教育プログラムに挑戦してきました。6年目を迎える今回は、姉妹校である東北芸術工科大学からも学生選抜を行うプロジェクトへと発展させ、京都と山形という二つの異なる地点から、芸術教育のあり方を問い直し「アートになにができるのか」問いかけます。
そして今回両大学それぞれで行われるプレビュー展(中間発表)は「DOUBLE ANNUAL」の大きな特徴のひとつ。国立新美術館での展示の前段階で、キュレーターから作品や展示方法について直接指導を受け対話することで、作家がさらに改良や改善を重ねることができ、芸術教育としても非常に教育的効果の高い展覧会の構成となっています。プレビュー展を踏まえ、国立新美術館での展示をご覧いただくと、作家の軌跡や成長が感じられます。

・展覧会テーマ「反応微熱ーーこれからを生きるちからーー」
展示プラン募集にあたり設定されたキーワードは、「抗体・アジール・ミラクル」でした。「抗体」は病原体などが体内に入ったとき、それに対抗するために体の中で作られる物質であり、免疫のもとになるもの。「アジール」は世俗的な権力が及ばない「避難所」。それぞれ、みずからが受ける周囲からの影響・刺激・働きかけに応対する、態度や対処法についてのタームです。また、解決方法がアートの実践として示されることを期待し、「ミラクル」という言葉を提起しました。
私たちの生活の様相を一変させたパンデミックが、3年たった今も継続する中、学生のみなさんから寄せられた展示プランは、その多くが丁寧な思考を経たものでした。一般に若者の特権ともいわれる感情のほとばしりや自由奔放さは、今回は影をひそめ、それぞれの置かれた場所のこと、心を動かされるもの、違和感や社会的課題に対して、注意深く真摯に向き合う姿勢が浮かび上がっています。
「反応熱」は、化学反応において発生する熱のことを指します。本展では11組の学生が、みずからをとりまく世界から受けたさまざまなものに反応し、それぞれの暫定的な解をアート作品として提示します。その微かすかながら、たしかにともる熱に、彼らの状況を捉える感性と、これからを生きるつよさが表れています。

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