開催情報
【作家】林勇気
【日時】2016年4月5日 (火) – 2016年5月22日 (日)
【開館時間】10:00〜20:00
【料金】無料
http://www.kac.or.jp/events/18137/
会場
会場名:京都芸術センター
webサイト:http://www.kac.or.jp/
アクセス:〒604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下ル山伏山町546-2
電話番号:075-213-1000
開館時間:10:00〜20:00
休館日等:
概要
映像作家 林勇気の新境地、デジタル時代の時間と記憶を問う
京都芸術センターでは、若手からベテランまで主に関西で活動するアーティストを中心に、作家が新しい表現を生み出す支援を行い、その芸術活動を広く紹介する目的で展覧会を開催しています。平成28年度の第一弾は、京都出身の映像作家、林勇気による個展です。今回林は、映像というメディウムそのものの危うい存在に注目し、電源を切るという行為によってもたらされるメタ鑑賞体験を提示します。そこに浮かび上がるのはどのような問いで、作家が、そして私たち自身がどのような答えをもちうるか、デジタル時代のアートの在り方を原点から問い直します。
企画者より
コンピュータ・エイジの申し子であるかのように、膨大な量のイメージを情報処理し、複雑にレイヤー化しながら、めくるめくスペクタクルをもさらりと作り上げる林勇気が、最近ちょっと変わりつつある。
0と1のデジタル情報を扱いながら、そのドライな数字と記録や記憶との関係を問うてきた林にとって、最近の推移はコンセプトの変化というよりも、その深化と言えるかもしれない。これまで情報技術の「中で」記録や記憶の在り方を探っていたのが、デジタル情報とリアルな身体環境との「間で」探り始めたように思われるからだ。人の記憶は極論すれば脳内を走る電気信号に過ぎないかもしれないが、私たちは記憶というものが、手触りや鼻をくすぐる香りなど身体的な感覚作用によって突然湧き上がってくることも良く知っている。プルーストのマドレーヌのように。
林が今回、京都芸術センターでの展覧会のために用意したマドレーヌは「電源」である。私たちのリアルな身体環境と情報の仮想世界の「間」を、時に繋ぎ時に分断する電源。世界をスイッチさせる電源によって、あなたの前に何が立ち現れるか、じっくりと感じていただきたい。
平芳 幸浩(京都工芸繊維大学准教授・京都芸術センター運営委員)
イベント
関連イベント:アーティスト・トーク
林勇気が企画者の平芳幸浩を迎えて本展について話します。
日時:4月10日(日)15:30-17:00
会場:京都芸術センター ミーティングルーム2
※予約不要・入場無料
関連イベント:ワークショップ
「遠くをみるために」
タイムカプセルを作ります。
タイムカプセルに入れる物品をお持ちください。林勇気がインタビュー撮影を行い、その映像を10年後、20年後、30年後に上映します。
日時:5月14日(土)11:00-17:00(お一人様30分程度)
定員:10名
※事前申込制・参加無料
プロフィール
林勇気(はやしゆうき)
映像作家。1976年京都市生まれ。1997年より映像作品の制作を始める。国内外の美術展や映画祭に出 品。自身で撮影した膨大な量の写真をコンピュータに取り込み、切り抜き重ね合わせることでアニメーションを作る。その制 作のプロセスと映像イメージは、デジタルメディアやインターネットを介しておこなわれる現代的なコミュニケーションや記 憶のあり方を想起させる。主な展覧会に、2011年個展「あること being/something」(兵庫県立美術館)、「HUMAN FRAMES」(Kunst im Tunnel/ドイツ 、Substation/シンガポール)、2013年「あなたがほしいi want you」(WELTKUNSTZIMMER /ドイツ)、2014年 「HOME PARTY 02」(みずのき美術館/京都)、個展「林勇気 with NO ARCHITECTS 光の庭ともうひとつの家」(神戸アートビレッジセンター/兵庫)、「窓の外、恋の旅-風景と表現」(芦屋市立美術博物館/兵庫)、2015年 「アンカラ国際映画祭」(トルコ) など。
http://kanyukuyuki.tumblr.com