鬣恒太郎展 『Dear Big Brother』

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開催情報

【作家】鬣恒太郎
【日時】2016年2月7日 (日) – 2016年3月6日 (日)
【開館時間】10:00〜20:00
【料金】無料

http://www.kac.or.jp/events/17734/

会場

 
会場名:京都芸術センター 
webサイト:http://www.kac.or.jp/
アクセス:〒604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下ル山伏山町546-2
電話番号:075-213-1000
開館時間:10:00〜20:00
休館日等:
  

概要

 
京都芸術センターでは、15周年記念事業「KAC Art Festival バラエティボックス」の一環として、ギャラリーの外にも展示を拡充し、京都で活動する作家2名の展覧会を開催します。
京都を拠点に活動する鬣恒太郎(たてがみ・こうたろう)は、絵画作品を軸としながら、「Dance Fanfare Kyoto vol.03」(元立誠小学校、京都、2015)では踊るダンサーの身体を使って描く作品を発表するなど、他分野との協働にも取り組み、その制作の幅を広げています。
今回は、京都芸術センターの廊下や階段など、館内各所を利用し、過去作から新作までをインスタレーションとして提示します。
絵画による表現を追求する過程で、「『絵画』を突きつめるほど、身体化できなくなる」というジレンマに直面したという鬣は、日本において輸入された概念である「絵画」と、日本人である自身との隔たりを意識して制作を続けています。バナナやシャッター、ポスター、洗濯物など、身近な物質を画面の中で新たな形で捉え直すことで、絵画のコンテクストと自身の体験や身体性を重ね、両者の共通解を出現させようと試みます。
異なる文脈で発展してきたと知りながらも、憧れや崇拝の対象となってやまない「絵画」という存在は、作家にとって、ジョージ・オーウェルの小説『一九八四年』に登場する架空の支配者、「ビッグ・ブラザー」とも重なる大きな存在です。鬣は、そのような「絵画」と自身との距離、あるいは「ずれ」を肯定したうえで、実体の不確かなその存在に、描くことで迫ろうとしています。
鬣の描く、日常の残滓のような、どこか解放感のある画面は、普段目にしている風景や、京都芸術センターの建築物のディテールともリンクし、絵画の近さ、あるいは遠さについて私たちに考えさせてくれるのではないでしょうか。

鬣 恒太郎 (たてがみ こうたろう)
1981年兵庫県生まれ。2013年、京都造形芸術大学大学院芸術表現専攻総合造形領域修了。主な個展に『+×÷』(HOTEL ANTEROOM KYOTO Gallery 9.5、京都、2011)、『鬣くん、最近どんな絵を描いているの?』(Art Zone、京都、2014)、グループ展に『AT PAPER.”09”』(kara-s、京都、2013)、『KUAD graduates UNDER30 selected』(京都造形芸術大学ギャルリ・オーブ、2014)など。
2015年には『Dance Fanfare Kyoto vol.03』(元立誠小学校、京都、2015)にてダンサーとの協働作品を発表し、分野にとらわれず活動を展開している。

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