林 葵衣 個展 息骨に触れる

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開催情報

【作家】林 葵衣
【期間】2022年4月23日(火)- 5月1日(日)
【開館時間】12:00―18:00
【休館日等】月曜
【料金】free
※入場は閉館の30分前まで。

http://kunstarzt.com/Artist/HAYASHI/Aoi.htm

会場

会場名:KUNST ARZT
webサイト:http://kunstarzt.com/index.htm
アクセス:京都市東山区三条神宮道北東角2F
電話番号:090-9697-3786

概要

KUNST ARZT では、3年ぶり3度目となる林葵衣の個展を開催します。
林葵衣は、主に“唇拓*”による音声の保存、発音する内容と自身との関係性を考察するアーティストです。
本展は、唇の動きとともに音声生成の要素である口内の形状に着目し、口内で硬化させたポリエチレン樹脂彫刻作品で構成します。
“唇拓*”は、柔らかい唇を削るという要素があり、実は過酷な身体表現でもあるのですが、この試みはさらに大きなリスクを覚悟して生み出された“言葉の彫刻”です。
言葉を失いに来てください。
(KUNSTARZT 岡本光博)

*唇拓とは、言葉を発声した際の
口の動きを口紅の痕跡でタブロー化する試み。

展覧会コンセプト

言葉が生まれる際の形に触ってみたくて、
ポリエチレン樹脂を口内に入れ発話し型取りを行った。
言葉の形は非常にゆっくりできあがる。
喉の奥や歯の裏、舌の周りにポリエチレン樹脂が
はりついていく息苦しさと熱さに耐えながら
ことばをはきだそうとすると、
低いうめき声のようなものが喉の奥から出てくる。
口内や舌が発声のかまえをとり言葉が発されるとき、
自分の意識はどこか置き去りで、
身体は言葉を発するための装置に変容する。
吐き出された言葉の形は、
まるで人間の骨のようだった。

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