開催情報
【作家】井上 結理
【期間】2021年5月25日(火)-5月30日(日)
【開館時間】12:00―18:00
【休館日等】月曜
【料金】free
※入場は閉館の30分前まで。
会場
会場名:KUNST ARZT
webサイト:http://kunstarzt.com/index.htm
アクセス:京都市東山区三条神宮道北東角2F
電話番号:090-9697-3786
概要
KUNST ARZT では、二年毎、四度目となる、
井上結理の個展を開催します。
井上結理は、日常生活の中から一場面を抽出し、
生きていることについて考察するアーティストです。
本展は、ライフワークとして15年間以上継続している、
脱ぎ捨てた衣類を俯瞰で撮影した
写真の連作「ヌケガラ」を中心にした展覧会です。
同シリーズをメインとした展示は、
2006年、2010年の京都での個展、
2018年のドイツでのグループ展に続いて、
4回目になります。
ただ、今回はコロナ禍のタイミングでもあり、
作品が汚染物のように見えたり、
生き延びている証のように見えたり、
社会の急激な変化により、
これまでとは違ったかたちで
立ち現れると思われます。
(KUNST ARZT 岡本光博)
展覧会コンセプト
この作品は、
一日の終わりに今日着ていた服を脱ぎ、
写真に収めるという作品です。
服を脱ぐという日常的な行為を、
人は無造作に行いそこに意味を問うことはありません。
しかし私は、この些細なルーティーンの結果
乱雑に脱ぎ捨てられた衣服に対して、
まるで脱皮した生き物の抜け殻のようなもの
悲しさを覚えるとともに、
自身が存在したことを証明する
痕跡のような温もりを感じます。
この感傷と痕跡を表現する作品として、
脱衣に目を向けた「ヌケガラ」を制作しています。
新型コロナウィルスの影響により、
我々は日常に大きな変化を強いられています。
そうした日常の中にあっても、
服を脱ぐという行為は変化しません。
そこで、目まぐるしく変化する社会の
ニュースと変わらない日常の記憶である
「ヌケガラ」をレンクさせることで、
周囲の環境に左右されない、
生きるということの本質を本作品では
視覚的に実感できると信じています。