開催情報
【作家】顧 剣亨(Kenryou GU)
【期間】2018年5月22日(火)-7月7日(土)
【開館時間】火曜~金曜 10:00~20:00 / 土曜10:00~17:30まで
【休館日等】日・月・祝日
【料金】入場無料
http://www.wacoal.jp/studyhall/gallery/event/article82436
会場
会場名:ワコールスタディホール京都 ギャラリー
webサイト:http://www.wacoal.jp/studyhall/
アクセス:〒601-8411 京都市南区西九条北ノ内町6 ワコール新京都ビル1、2階
電話番号:075-556-0236
開館時間:火曜~土曜: 10:00 – 17:30
休館日等:日曜・月曜・年末年始・祝日
概要
「霧霾(Wu-Mai)」という中国語の単語がある。それは本来、黄砂現象を指していたが、現在はスモッグと同様の意味を持つようになった。 現代の大気汚染は、例えば高度経済成長の時代と比べて、ある種特異的な美しさを表出している一面がある。健康に害を及ぼす真っ白な大気から、まるで山水画のような時間の流れが感じ取れる。そしてその光景をよく見つめていると、霧霾の中で何気なく続けられている人々の生活が見えてくる。
人間はあるものに過敏な反応を示すが、その期間は比較的短い。気づいた時には既に忘れられ、その熱量は失われていることが多い。今回の作品は4年前から始めたシリーズであるが、その頃の人々は霧霾に対してとてもナイーブであったことを覚えている。だが、時間の流れとともに、私自身も含め、人々の霧霾に対する関心は極めて低くなっている。未だに体に悪影響のある環境にも関わらず、私たちはそのことに麻痺し、まるで何もなかったように生活を続けている。
このような時代の営みの風景を、私は現代の山水画として視覚化することを試みた。
顧 剣亨 (こ けんりょう)
1994年京都生まれ、上海育ち。京都造形芸術大学現代美術・写真コース卒業。
大学在学中フランスアルルの国立高等写真学校へ留学。
現在東京を拠点に活動。
自然と人間が混ざり合っている状況に惹かれ、その関係性が視覚的、感覚的に表出する風景を写真で記録している。
http://kenryougu.com/