開催情報
【作家】たなかまゆみ・中村真知
【期間】2022年8月20日(土)~9月9日(金)
【開館時間】11:00~19:00(最終日は14:00まで)
【料金】無料
https://note.com/keibunshabooks/n/n43c8a7201dfc
会場
会場名:恵文社 一乗寺店 生活館ミニギャラリー
webサイト:http://www.keibunsha-store.com/
アクセス:〒606-8184 京都市左京区一乗寺払殿町10
問い合わせ:075-711-5919
概要
生活館ミニギャラリーでは、昨年に続き、京都・東山の小さなアトリエから生まれる草木染めかばん「haru nomura」の展示会を開催します。
今回は三週間の会期に合わせ、二種の新作が登場します。
一つ目は「Flattote」(フラットート)。ラインナップの中で唯一マチのない、少し洗練された雰囲気のフラットなかばん。
必要最低限+αがしっかり入る、持ち運びしやすいサイズ感。肩にも掛けられ、手にも持てる絶妙な長さ。肩への負担を和らげる幅広の肩紐。スマホなどが入る内ポケット付きで機能性も抜群な、まさに「ふらっと」出かけたいときにぴったりのかばんです。
カラーは麻本来の色が楽しめる無染色の「生成り」に加え、草木で染めた「淡茜」「灰緑」「黄」「灰」の4色。これまで使用してこなかった植物染料や媒染で色を重ねることにより、ニュートラルで柔らかな色味に。
デザインを引き立てるのは、前回リニューアルしたブランドタグ。染色に使用した草木、媒染、染めた日時や温度、湿度が記載され、ひとつとして同じ色がない草木染めの魅力がより伝わるつくりになっています。
二つ目は、「Ori goat shoulder」(オリゴートショルダー)。haru nomuraはじめての、革を使用したかばんです。
繊維密度が高くきめ細かい、しなやかな質感の山羊革。なるべくハサミを入れず山折り谷折りを繰り返し、金具を使わずシンプルに折り畳むことで、二つのポケットと隠しマチを備えた形が誕生しました。ほかの革に比べて軽く強度を保てるため、肩紐を細くしても肩への負担が少なく、上品なシルエットに。
カラーは革本来の無染色の「ヌメ」とインド藍の「藍」、矢車附子の「灰」。染めムラや残る筆跡も手染めの味わいとして楽しんでいただけます。
どちらも今回の展示が初めてのお披露目です。
染め重ね、使い込むことで生まれる色や風合いの変化は草木染めならでは。まるで体の一部のようになじむ、haru nomuraのかばん。はじめての方も、すでにお持ちの方も、ぜひお手に取っていただけたらと思います。
【haru nomura – 野村春花さんより】
化学染料の染色がブレンドだとしたら、植物染料の染色はレイヤー。
例えば、植物染料でオレンジに染めたい時。黄色の植物で1度染めた上に、更に赤色の植物を染め重ねます。
化学染料は絵の具のように混色ができますが、植物染料は植物同士を混ぜて染めることができません。
植物で染めた布は、経年変化の様子もレイヤーです。
柿渋染めは、硬い柿渋の皮膜がだんだんと剥がれていくような風合いの変化があります。
使い込まれて色褪せた布からは、媒染の金属の色がそっと顔を覗かせます。
時を経て擦り減っていく層もあれば、重なっていく層もあります。
布地ついた絵の具の跡や、ジュースのシミ。記憶の層として積もっていきます。
染め直しのメンテナンスでは、使われた層の上に新しく色が乗ります。
重ねて、褪せて剥げて、また染め重ねて。
植物で染めることで見えてくる多様な層が、haru nomuraにとって大きなヒントとなっています。
今回のコレクションでは「Layer」をテーマに、2つの新作かばんを発表します。
店頭には、定番のかばん他、人気アイテムの限定色も並びます。
haru nomura – 野村春花
京都を中心にかばんの製作と展示会を開催しながら、ホテル客室のインテリアやデザイナーとのコラボレーションなど精力的に活動している。
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