開催情報
【作家】
山角洋平、松延総司、ガブリエ・バロンタン(Valentin Gabelier)、バンジャマン・ラフォール(Benjamin Lafore)とセバスチャン・マルティネス・バラ(Sébastien Martinez Barat)
【ゲストキュレーター】
オドレー・タイヒマン(Audrey Teichmann)
【期間】2018年12月15日(土) – 12月24日(月・振休)
【開館時間】11:00〜19:00
【休館】12月17日(月)
【料金】無料
http://gallery.kcua.ac.jp/exhibitions/20181215_id=12806#ja
会場
会場名:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
webサイト:http://www.kcua.ac.jp/gallery/
アクセス:〒604-0052 京都市中京区油小路通御池押油小路町238-1
電話番号:075-253-1509
開館時間:11:00〜19:00(入館は18:30まで)
休館日等:月曜日
概要
時間は私たちを逸脱します。楽譜を用いた作曲家の仕事は、分節で囲い込みながら時間を捉えるための絶望的な試みです。しかし実際には時間は彼らを越えていきます。それは、ランプの光がそのガラスの牢屋から逃げていくように、作曲家が仕立てようとする囲いを通り過ぎていくのです。
フランス語におけるパーティションという語は、通念的に楽譜を表しますが、しかしながら本来は分離や分割を意味します。音楽におけるパーティションはしたがって、分節化に関係するものです(ところで、音楽の「曲」はフランス語で音楽の「部分」——morceau de musiqueとも言います)。
この展覧会は、パーティションというアイディア(フランス語においてこの言葉がない方する二つの意味において)を、山角洋平、松延総司、バンジャマン・ラフォールとセバスチャン・マルティネス・バラ、そしてオドレー・タイヒマンの仕事の巡り合わせの中で展開します。
それはまずパーティションという形式において、展示される作品の空間内での配置が考えられます。作品たちを、一つの曲の中にあるそれぞれの音として考えます。同時に、音楽におけるパーティションは、視覚と音の親密な関係を問いかけるオブジェでもあります。それはしたがって、一つの空間内における造形的あるいは音の実践を、絶え間ない問いかけの中で、対話させることを可能にする考察のオブジェなのです。
異なる実践を行うアーティストの参加は、パーティションという主題について、時間、空間、偶然性、継続性、断絶、模様、オブジェ、出来事など、複数の角度から取り掛かることを可能にします。この領域を横断するアプローチは、このようにして、全体の中での空間の使用と同様に、造形作品、音の作品についての読み取りを豊かにします。
今回の企画にはスイスとフランスを拠点に活動するキュレーター、オドレー・タイヒマンが参加し、彼女によるキュレーションで他に数組のアーティストの招聘を予定しています。京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAでの展示と関連して、スイスでの展示を彼女の主導のもと検討しています。
(2017年9月 ガブリエ・バロンタン)