開催情報
【期間】2018年4月7日(土) ~ 5月20日(土)
【開館時間】11:00~19:00
【休館】月曜休廊
【料金】無料
会場
京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA(アクア)
webサイト:http://gallery.kcua.ac.jp/
アクセス:〒604-0052京都市中京区押油小路町238-1
電話番号:075-253-1509
開館時間:11:00~19:00
休館日等:月曜日休み
概要
出展作家
熊野陽平(2016年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻構想設計修了)
小林紗世子(2017年京都市立芸術大学大学院美術研究科博士後期課程絵画専攻日本画領域修了)
藤田紗衣(2017年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻版画修了)
吉田桃子(2016年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画修了)
「京芸 transmit program」は京都市立芸術大学卒業・大学院修了3年以内の若手作家の中から、いま、@KCUAが一番注目するアーティストを紹介するプロジェクトです。アーティストの活動場所として日本でも1、2を争う都市京都における、期待の新星を紹介するシリーズとして、毎年春の開催を予定しています。
第2弾となる本年は、熊野陽平(構想設計)、小林紗世子(日本画)、藤田紗衣(版画)、吉田桃子(油画)の4名を選出しました。
熊野陽平は身近な出来事を題材に考案したゲームやインスタレーションを通して、既存のルールや統一された規格への違和感や、その境界線の曖昧さについて考察する作品を手がけています。本展では「1/1スケール模型としての美術展示」というテーマに基づく、「参加者」との対話をもそのプロセスに含む作品を発表します。
小林紗世子は日本画の画材である岩絵具と麻紙という素材の関係性と、それら自体の持つ力を保持しつつ「絵画」として成立させることを追求してきました。画面に現れた柔らかな色彩の奥には、要素を削ぎ落とすことで一回性を高めつつ、完成された絵画としての描かれた図像と残された麻紙の地との均衡を探る鋭い眼差しが潜んでいます。
藤田紗衣は、眼に映るものを違った形で再認識するための手段として版画の手法を用いて制作を続けています。ドローイングを拡大して版に落とし込み、その場で観ていたものとは別の形で融合させるなど、「版」が可能にする解体と再構築を様々な形で試みます。
吉田桃子は、音楽を聴いているときの高揚感や、頭に浮かぶイメージを元にマケット(立体的スケッチ)を製作し、それらを動かした映像を木枠に張られていないキャンバスに描き出しています。図像の外へと垂れていく絵具は、それが絵であるということだけでなく、下地であるキャンバスの布としての存在感をも強調するかのようでもあります。
時代を読み取ろうとする鋭敏な感性を持って、それぞれが選び出した表現の方法に真摯に向かい合う若き作家たちの試行と実践にご注目ください。