京都市立芸術大学芸術資料館収蔵品展 ARTであしあと4-染織卒業・修了作品 綵飾絢美

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開催情報

【作家】
八幡はるみ/岡田英子/真下文/田辺由子/桐原真弓/浜田伸子/鄭景禧/山元彩乃/辻野陽子/有田八重/木下彩子/小川久美子/梅田百子/立﨑菜美子

http://www.kcua.ac.jp/gallery/exihibition/4426.html

【期間】2013年9月14日(土) ~ 9月29日(日)
【料金】無料

会場

会場名:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
webサイト:http://www.kcua.ac.jp/gallery/
アクセス:〒604-0052 京都市中京区油小路通御池押油小路町238-1
(堀川御池ギャラリー内)
電話番号:075-253-1509
開館時間:11:00〜19:00(入館は18:45まで)
休館日等:月曜日(祝日の場合火曜日休み)

概要

学生と教員の関係から生まれる学びの足跡を、作品を通して紹介する「アートであしあと」の第4回は、本学芸術資料館の収蔵品より、1980年以後に制作された本学染織専攻卒業・修了作品の中からその一部を展示します。
本学における染織工芸の実技教育が本格的に始動するのは、昭和25年の京都市立美術大学開校時です。それまで工芸科は図案について学ぶ専攻でしたから、工芸意匠を考案することに重点を置く教育が行われ、直接工芸作品を作ることにあまり熱心ではありませんでした。その背景には、京都の工芸界が分業によって成り立っていたことがあったと思われます。
本学の教育の源流におかれる京都府画学校は、当初染織や陶磁器などの地域産業の振興を期待して生まれたものでした。絵は百技の長なりと語り、絵画教育の効能を喧伝したのですが、実際の教育は画家を育てることに偏重し、周囲の期待に応えるには時間がかかりました。当時はまだ表現者としての画家と職人を区別する考え方が強く、工芸は美術の一部というより産業の一部と捉えられていたのです。
大きな変化は文部省が主催する昭和2年の帝展に美術工芸部が置かれたことです。この頃から、それまで美術として鑑賞されていた絵画や彫刻と肩を並べるものとして工芸作品を見るようになりました。もちろんこうした変化は工芸家自身が表現者としての自分を見つめ、その可能性を開拓してきたからに他なりません。本学の戦後の工芸教育もその延長線の上にあるのです。
美術大学に染織専攻が置かれた当初、稲垣稔次郎と小合友之助の二人がその基礎をなしました。片や型絵染の人間国宝であり、片や蝋染で独自の世界を展開した京都の染色工芸界の重鎮です。二人が切り開いた染織工芸教育の情熱は、佐野猛夫や三浦景生、来野月乙に受け継がれ、ファイバー・アートを展開した高木敏子のような新しい表現を加えながら、歴代の教員が継承し、多数の卒業生・修了生を送り出しました。
ここに展示される作品の作者たちは、偶然にも皆女性です。女性ならではの繊細さと若々しい大胆さが織りなす多様なテーマと多彩な技法による表現の面白さは、どなたにも楽しんでいただけるものと思います。皆様どうぞごゆっくりご鑑賞ください。

主催:京都市立芸術大学
お問い合わせ:京都市立芸術大学教務学生支援室事業推進担当 075-334-2204

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