開催情報
【期間】2014年1月7日(火)〜2014年1月15日(水)
【料金】無料
http://www.kcua.ac.jp/gallery/.html
会場
会場名:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
webサイト:http://www.kcua.ac.jp/gallery/
アクセス:〒604-0052 京都市中京区油小路通御池押油小路町238-1
(堀川御池ギャラリー内)
電話番号:075-253-1509
開館時間:11:00〜19:00(入館は18:45まで)
休館日等:月曜日(祝日の場合火曜日休み)
概要
京都市立芸術大学美術学部染織研究室では、2014年1月7日(火)〜15日(水)まで、京都市立芸術大学ギャラリー@kcua(galleryA)にて、Collection / Connection -マヤ・アンデス染織につらねる新しいカタチ-展を開催いたします。本展覧会は、中南米染織コレクション約80点とそれらを研究、制作した学生等の作品約20点の展示です。マヤ・アンデスの民族衣装や日常生活の布と、そこからインスピレーションを得て、現代の学生たちの感性で新しく制作されたテキスタイルや作品を同時に鑑賞していただけます。
滋賀県にある「あざみ寮」で長年織物指導を担ってこられた石原繁野氏が、1970年代から染織研究のために現地で収集された中南米の染織品127点がこの度、京都市立芸術大学に寄贈されました。これらは染織工芸を学ぶための貴重な「生きた資料」です。具体的には、グアテマラなどマヤの民族衣装のウィピルと呼ばれる女性用上衣やスカート、頭部に巻く飾り紐や帯です。またアンデス地域の資料には物を包んだり女性の肩掛けにするリフヤ、男性用上衣のポンチョ、帯や帽子、農産物などを入れる袋など、布の用途は実に様々です。その大半は自給自足の繊維素材で紡ぎ、腰機で織り、刺繍し、編まれたものです。これらは衣服として寒暖の差から人々の身をまもる機能を持ちながら、そこには特徴ある華やかな色彩や大胆な文様がほどこされています。それは地域の気候や人々の暮らしに密着しており、集団としてのアイデンティティーも表現されているのです。
そこで、実技授業「資料を紐とく」と題し、実物資料を元に実践的な取り組みを行いました。学生たちは直接これらに触れる機会を得て、素材や文様、技法などについて多角的に学び、その後二つの方向で創造活動を試みました。一つは兵庫県立工業技術センターの協力の元、学外とのコミュニケーションをはかりながら、ジャカード機による広幅のテキスタイル制作へという試みです。もう一つは各自が様々な資料から触発されて、造形作品へと展開させることです。
将来のクリエーターへの途上にある学生たちが、寄贈された海外の染織品に始めて出会うところから、何を発掘し、どう飛躍することができるのかという実験でもあると言えましょう。
染織・テキスタイルは人間の生活に直結する重要な文化資源です。それらを「生きているアーカイヴ」として位置づけ、手を使ってものを作るという共通基盤の上で、学外の機関と連携しながら「新しい活かし方」を柔軟に探っていきたいと思います。
展覧会ではマヤ・アンデス染織コレクションと、学生等のテキスタイル及び作品等を展示します。また会期中には、会場におきまして関係者の対談も予定しております。どうぞご覧ください。
主催:京都市立芸術大学 美術学部染織研究室
協力:兵庫県立工業技術センター繊維工業技術支援センター
イベント、その他
日時:2014年1月12日(日) 14:00~15:00(申し込み不要)
ギャラリートーク「マヤ・アンデス染織コレクションのお話」
コレクションを寄贈下さった石原繁野先生を囲んで展示会場内でお話会を開催いたします。