ミーシャ・ラインカウフ 「Encounter the Spatial — 空間への漂流」

Art Picks TOPに戻る Art Picks TOP 前のページに戻る Back
Fiktion_Egypt01_DSC9312copy-1000x667

開催情報

【日程】2022年10月1日 (土) – 2022年10月23日 (日)
【時間】10:00~20:00
【料金】入場無料

https://www.kac.or.jp/events/32368/

会場

会場名:京都芸術センター ギャラリー北・南
webサイト:https://www.kac.or.jp
アクセス:〒604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2
電話番号:075-213-1000

概要

KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2022

見えない境界を探る
徒歩、潜伏、遊び

海底に積もる砂を巻き上げながら、前方を見据え、ゆっくりと歩くミーシャ・ラインカウフの後ろ姿。作家がとらえようとしているのは「国境」という不可視の線だ。ここは、イスラエルとヨルダン、エジプト、あるいはジブラルタル海峡のスペインの飛び地セウタとモロッコのあいだ。本作《Fiction of a Non-Entry(入国禁止のフィクション)》は、越境困難な陸路ではなく人の手の及ばない海底で、その境界を実際に跨ごうと歩き続ける作家自身のドキュメンタリーでもある。
また、ラインカウフは東日本大震災直後の東京を起点に、ロシア、モンゴル、アテネ、ウィーン……と移動を繰り返し、各都市の安全性を担う巨大インフラ=地下水路や下水道、シェルターなどに潜ってきた。その暗闇から外の世界を見つめた作品《Endogenous Error Terms(内生的エラー)》も同じく展示される。
現代アートの文脈では、ブルックリン橋に掲げられていた星条旗を白旗に変え、その様子をマティアス・ヴェルムカとともに映像作品とした《Symbolic Threats》が有名だろう。本展では、都市や国家における物理的空間のはざま、大きなコントロールシステムの歪みで遊ぶ作家の、新たな探求をのぞき見ることができる。

« Art Picks TOPに戻る « Art Picks TOP
助成: