辻本 佳『渠』 Co-program 2021 カテゴリー D 採択企画

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開催情報

【日時】
2021年
11月26日(金)18:30
11月27日(土)13:00/19:00
11月28日(土)13:00

【出演者・スタッフ】
演出・出演・音楽・美術|辻本佳​

舞台監督・照明:渡川知彦
演出助手|清水康介
美術制作|松本成弘
振付助手|小倉笑
記録映像|奥田ケン
記録写真|金サジ
企画制作・広報・宣伝美術|つじもとけい事務所

【料金】
一般:3,500円
U29:2,000円
*当日券 +500円
*写真作品付 +3,500円

https://www.kac.or.jp/events/31204/

会場

会場名:京都芸術センター
webサイト:https://www.kac.or.jp
アクセス:〒604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2
電話番号:075-213-1000

概要

2021年2月にTHEATRE E9で公開された『洞』に続く公演として、また京都市南丹市と長野県茅野市における滞在制作から本公演を展開するシリーズのプロジェクトとして、ダンス作品『渠(みぞ)』を京都芸術センターで公開します。

辻本佳 -メッセージ

この一年半過ごして、私は正誤を判断することは極めて困難なことであると感じました。個々人の対応というのは、正解もなく不正解もなく、仕事が減ったようにも思いますが、暇でもなく、なにかもやもやした気持ちでいます。ただ、たくさんの考える時間がありました。例えば、歴史、政治、税、補償、社会、国家などについて、本を読み、インターネット上でさまざまな情報を目にしました。自分と社会との関係を考える時間ともなりました。今は、考え方の考え方を学ばなければならないと感じています。
後数年、私たちの活動は不安定なものとならざる終えません。そこで、最小人数での移動を伴う、調査→制作→発表の過程を行うことが、必要になってくるのではないかと考えています。今だからこそ、棲家以外のものがよく見える気がしています。

『渠』では、大都市圏のものではない比較的小規模なオルタナティブスペースでの作品発表のあり方を探ります。オルタナティブスペースの多くは、使われなくなった建物です。そこにはかつて栄えた産業や文化の痕跡があり、それらは私にとって魅力的なスペースであると同時に、そのスペースが立脚するコミュニティとの結節点でもあります。特に、会場となる建造物に色濃く残る「痕跡」に着目し、地域の歴史的な背景を踏まえて多義的に作品化すべく、制作されたダンス作品の上演を行います。

京都公演では、前作「洞」と、京都府南丹市、長野県茅野市での滞在制作をふまえ、『渠』シリーズの現在をお見せいたします。

—–
『渠』

人は様々な状況に適応し移動してきました。
移動するということは、道を作ることです。
道を作るということは、往来することです。
往来するということは、交配することです。
交配するということは、離反することです。
離反するということは、移動することです。
移動するということは、磨耗することです。
磨耗する自然、磨耗する道、磨耗する建物、磨耗する歴史、磨耗する人。

人は、五感と記憶を使って、場所を理解します。
私は、たくさんの窪みを身体で記憶することで、それが踊りにならないかと考えています。
不安定な場所で、不確定なものを作ろうと思います。

覗いてください。

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