【KYOTO EXPERIMENT】ホー・ツーニェン《ヴォイス・オブ・ヴォイド—虚無の声》 | YCAMとのコラボレーション

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開催情報

【日付】2021年10月1日 (金) – 2021年10月24日 (日)
【時間】10:00~20:00
※10月1日(金)のみ10:00-22:00
※新型コロナウィルス感染拡大の状況によって、開廊時間が変更になる場合があります。

https://www.kac.or.jp/events/30923/

会場

会場名:京都芸術センター ギャラリー南、大広間、制作室4、和室「明倫」ほか
webサイト:https://www.kac.or.jp
アクセス:〒604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2
電話番号:075-213-1000

概要

VRや3Dアニメを用いて、戦時下の「声」を蘇らせる

シンガポール出身のホー・ツーニェンは、歴史的、哲学的なテクストや素材から、映像作品や演劇的パフォーマンスを発表してきたアーティスト。近年は東南アジアの近現代史につながる、第二次世界大戦期の日本に関心を拡げており、その新作が「京都学派」(西田幾多郎[1870〜1945]や田辺元[1885〜1962]を中心に京都帝国大学で形成された知識人のグループ)をテーマにした映像/ VRインスタレーション。山口情報芸術センター[YCAM]での展覧会に続き、今回、作品テーマと深く関わりのある京都で展示を行う。

作品では主に、京都学派の4人の思想家が真珠湾攻撃の直前、1941年11月末に京都・東山の料亭で行った座談会の記録と、同時代の関連テクストや証言を読み解いていく。結果として、太平洋戦争を思想面で支えたと批判も受ける京都学派だが、ここで行うのは歴史の単純化でも、論理の糾弾でもない。3Dアニメーション、日本のアニメの美学を融合させたVRによって、鑑賞者をアニメーションの登場人物へと同一化させながら、「歴史の再演」を目撃させていく。会場は明治初期に開校し、1931年に改築された旧小学校。「過去からの声」を蘇らせるための格好の舞台装置となるに違いない。

関連イベント

ヴォイス・オブ・ヴォイド展 トークシリーズ① アーティスト・トーク

シンガポールを拠点とするアーティスト、ホー・ツーニェンによる『ヴォイス・オブ・ヴォイドー虚無の声』展。東南アジアの歴史に深い関わりを持つ、第二次世界大戦期の日本を取り上げ、山口情報芸術センター[YCAM]とのコラボレーションによりVRなど映像テクノロジーを駆使して制作された本展について、ホー氏とYCAMの担当キュレーター 吉﨑和彦氏を招いて語っていただく。

日時:10月3日(日)13:00-14:30
会場:京都芸術センター ミーティングルーム2
ゲスト:ホー・ツーニェン ※オンライン登壇
    吉﨑和彦 (YCAM・「ヴォイス・オブ・ヴォイド」展キュレーター)
聞き手:KYOTO EXPERIMENT 共同ディレクター
料金:無料
※要事前申込

ヴォイス・オブ・ヴォイド展 トークシリーズ② 身体論的にひもとく西田哲学について

『ヴォイス・オブ・ヴォイドー虚無の声』展の主要なテーマである「京都学派」の思想と哲学。その本質や背景について、京都大学大学院文学研究科日本哲学史専修主任教授の上原麻有子氏に西田哲学と芸術の接続点から解説していただく。特に、西田哲学の身体論を中心に読み解いていく。

日時:10月9日(土)13:00-14:30
会場:京都芸術センター ミーティングルーム2
ゲスト:上原麻有子 (京都大学大学院文学研究科教授)
聞き手:KYOTO EXPERIMENT 共同ディレクター
料金:無料
※要事前申込

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