開催情報
【出展作家】
Mark Salvatus(フィリピン)、Mong-jane Wu(台湾)、Prapat Jiwarangsan(タイ)、Qenji Yoshida(日本)、Wantanee Siripattananuntakul(タイ)、Yukawa-Nakayasu(日本)、Yu-Hsin Su(台湾)
【期間】2020年1月11日 (土) – 2020年2月16日 (日)
【開館時間】10:00-20:00
【休館日等】会期中無休
【料金】無料
https://www.kac.or.jp/events/27485/
会場
会場名:京都芸術センター
webサイト:https://www.kac.or.jp/
アクセス:〒604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2
電話番号:075-213-1000
概要
国を越えた都市が密接に接続するという、これまでの地政学に新たな視座を持ちこんだLCC格安航空会社の台頭。1993年以降、欧州では、EUの 「国境の自由移動を認め、受入国の国民と平等な待遇が保証される」という理念に基づく政策が伴うことで、《共同圏》を展開することに貢献しました。現在、都市間の物理的/心理的距離が近くなり、様々な交流、混交、連帯、或いは反発が常態化する状況は、ポストLCC的状況と捉えられるでしょう。
一方でアジア圏のLCCネットワークは、旅行者や移民に滞在や権利の制限があり、複雑に各国の利権が絡み合いながら移動の力学を発生させているなど、EUとは異なるポストLCC的状況を生み出し始めています。日本を例にとると、近年アジア諸国の旅行者や労働者の受入れ緩和を進めており、これまで以上に人や物や情報の流れが増し、結果として私たちは様々な移動によってもたらされる社会現象をより認知していくと予見されます。
アジア4カ国計7名のアーティストを招へいする本展は、観光、移民、コミュニケーションなどをテーマとするアーティストの視点を通して「国境を越える人や物や情報の移動がもたらす力学」を考察します。また、互いの国を訪れ、その社会/状況に対する共感を持つアーティストらが、作品プラン段階から意見交換や共同制作を行うなど、様々に協働して展覧会構成を行っています。
彼らの作品を通して近未来の社会状況を読み、それを現在の私たちの身振りと結ぶことから、展覧会タイトルである【ポストLCC時代の】に続く「空白」を想像する機会をもちます。
―TRA-TRAVEL
関連イベント
【映像上映会】
Yu-Hsin Su「water sleep Ⅱ Akaike river under Xizang Road」(11min)を上映します。
日時:2月6日(木)-2月9日(日)10:00-20:00
会場:和室「明倫」
■Yu-Hsin Su
ドイツ在住の台湾人アーティスト/フィルムメーカー。主にビデオエッセイの手法を用いるアート作品を制作。惑星規模の政治生態学の調整を元に、拡張映像表現に内在する政治と詩を探求しています。