ニューミューテーション #2『世界のうつし』展

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開催情報

【作家】畠中光享
【開催日】2019年4月16日 (火) – 2019年5月8日 (水)
【時間】10:00-20:00
【休館日等】会期中無休
【料金】入場無料

http://www.kac.or.jp/events/25599/

会場

会場名:京都芸術センター
webサイト:http://www.kac.or.jp/
アクセス:〒604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下ル山伏山町546-2
電話番号:075-213-1000
開館時間:10:00〜20:00
休館日等:

概要

関西を拠点に活動する若手作家、小松千倫と寺岡海による二人展!

京都芸術センターでは昨年度より、関西圏を拠点に活動中の若手作家を取り上げるシリーズ「ニューミューテーション」を始動しました。第2回となる今回は、寺岡海、小松千倫の2名を紹介します。
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私たちは、外的世界をありのままに感じ取ることができません。あまりにも膨大であるためにその一部分しか捉えることができなかったり、反対に微細にすぎるために多くを取りこぼしてしまったりします。一方で私たちが体験する内的世界はいつも秘められた一回的なものであり、生じては失われていくのをとどめることができません。私たちが経験するのは、世界のうつるさまざまな界面で生じる現実の数々です。ときにアーティストは、世界の思いがけない側面をうつしだし、私たちの世界認識を変容させるでしょう。

ひとつの雲を複数の地点から捉えた《雲を反対側から同時に撮影する/2011年9月13日12時15分》(2011)のように、寺岡の作品ではしばしば、自分の意識の及ばないところで確かに存在しているはずの(自分自身を含む)世界の姿へのアクセスが試みられています。自己と世界とがひとつづきの連綿へと還元されていくような、世界の全体性と因果律への言祝ぎ(ことほぎ)の感覚をもたらします。
小松は、自身の身体やコミュニケーションにまつわる記憶をもとにしたインスタレーションなどを発表してきました。そこではモチーフの組み合わせが想像の契機となり展示室という公共的な場に私的な記憶の時空間を立ち上げます。自己の内面を他者の側へ投げわたすとき、それは否応なく断片化や静止を伴うでしょう。本展では映像プロジェクションをメインとした構成でアプローチします。

世界が変わらずに豊かなものであり続けるとしたら、それをどのように感知できるのでしょうか。誰もがそれぞれに別様の世界を生きるようになった現代において、他者との共在が可能になるのはどんなときでしょうか。それは私たちにとって最も素朴で切実な関心ごとのひとつです。今回紹介する2名による作品は、私たちの目にうつる世界を、ふたつの異なる角度から届けてくれることでしょう。

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