開催情報
【作家】
栗原亜也子
【期間】2013年10月3日~11月28日(会期中金・土曜日のみオープン)
【料金】無料
http://www.hrdfineart.com/exb-kurihara15.html
会場
会場名:HRD FINE ART
webサイト:http://www.hrdfineart.com/
アクセス:〒602-0896 京都府京都市上京区上御霊竪町494-1
電話番号:075-414-3633
開館時間:12:00~20:00
休館日等:要問い合わせ
概要
HRDファインアートでは、今秋、横浜在住の美術作家・栗原亜也子の個展を開催いたします。京都では2度目の個展開催となります。
愛知県立芸術大学の油画科を卒業して以降、栗原は絵画の枠に捉われることなく、自由な発想と実験的な精神を基盤とし、写真やインスタレーション、パフォーマンスなどジャンルの境界を行き来しながら幅広く発表を続けてきました。近年では、日本国内はもとより、韓国などにおいても規模の大きな屋外インスタレーションのプロジェクトに取り組むなど、その活動の幅と奥行きはますます拡大しています。
本展は、「Mind Games」と題して栗原が継続して取り組んでいるシリーズにスポットライトを当てた展示となります。「Mind Games」は、いわゆるオセロゲームのルールに則して、グリッドの中にスタンピングの要領で2つの色を交互に積み重ねていくことによって画面が構築されます。作家以外の誰かとの対戦という形式をとることもあれば、作家自身が二役をこなしながら一人遊びのようにゲーム/スタンピングを進行させていく場合もあります。このシリーズの着想は、自己表現という観念が常につきまとい、また始まりと終わりを恣意的に設定しなければならない絵画という形式に疑問を抱いたことが出発点となっています。考えてみれば、絵画とはすべからく何らかのルールに基づいて制作されているものであり、栗原の「Mind Games」はそのルール性を極端なかたちで、そしてあるユーモアを込めて提示しているとも言えるでしょう。
ソーシャルネットワークを介したオセロの対戦をベースに、リアルとバーチャルの境界を曖昧にぼかすような作品や、朝鮮半島の非武装地帯で開催された屋外展でのインスタレーションを再構成した作品など、多角的な「Mind Games」のシリーズを通じて、絵画・抽象絵画とは何か、絵画制作とは何かという問いにひとつの糸口を提示する展示となります。