開催情報
【作家】深川 優
【期間】2022年12月2日(金) – 12月19日 (月)
【開館時間】11:00 – 19:00
【休館日等】火・水・木
【料金】無料
https://www.haku-kyoto.com/複製-current-exhibition-4
会場
会場名:haku
webサイト:https://www.haku-kyoto.com/
アクセス: 〒600-8032 京都府京都市下京区中之町566
電話番号:075-585-5959
概要
この度、haku kyotoでは深川 優の個展「 いけず石 」を開催いたします。
深川は、人物イラストを中心に広告や書籍、雑誌など様々なメディアで活動しながら、彼自身の作品としての絵も描いています。作品においては、その時々の身近な出来事や世相とリンクしたテーマを考え、色鉛筆と自ら制作したカラートーンを使うことで、独自の雰囲気を創り出しています。
関西初の個展となる本展では、京都にゆかりのある「いけず石」をモチーフにした作品を中心に発表します。「いけず石」とは、平安時代に牛車が荷車が私有地に侵入することを防ぐための石を置いたことが始まりとされています。現在は、車が家屋に近づきすぎて壁などに擦ったり、ぶつかったりしないように、敷地の角や壁沿いに置くことで、家屋を守るための石として普及しています。また、「いけず」とは、京言葉で意地悪という意味で、必要以上に近づくこと、立ち入ることを拒むような置かれ方をしている石なので、このような呼び名になったとされています。
本展の作品で、いけず石と共に描かれている女の子たちには、コミカルな要素があり、その表情は優しく見える一面もありますが、一方で不満があるような、不安そうな表情にも見えます。この表情や絵の色彩と、いけず石の存在からそれぞれが抱えている悩みや問題への抵抗の姿勢を垣間見ることができるでしょう。
「いけず」でありながらも、それは自分自身や大切なものを守るために必要な抵抗なのかもしれません。
◯ 深川 優 | Yu Fukagawa
イラストレーター。滋賀育ち神奈川在住。
滋賀県立膳所高等学校卒業。武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業。
人物イラストを中心に広告·書籍·雑誌など様々な媒体で活動中。
最近では、『私立文章女学院』(遊泳舎)、『たのしく、イラストディレクション』(ビー·エヌ·エヌ)の装画、銀座三越のサイネージイラストを一年間担当中。
個展をギャラリールモンドにて2016年「待ちあわせ」、2018年「あいちゃん」、2020年「東京」開催。
そして、本年2022年に「いけず石」を東京 ギャラリールモンドと京都 haku kyotoで開催。
Web : https://yu-fukagawa.tumblr.com
Instagram : @yu_fukagawa