開催情報
【作家】布垣 昌邦
【期間】2022年3月10日(木) – 2022年3月20日 (日)
【開廊時間】13:00-19:00 (最終日18時まで)
【定休日等】月曜、火曜
【料金】無料
https://gallerymain.com/exhibiton_masakuninunogaki_2022/
会場
会場名: gallery Main
webサイト:https://gallerymain.com/
アクセス: 600-8059 京都市下京区麩屋町通五条上ル下鱗形町543-2F
電話番号: 075-344-1893
概要
京都のgalleryMainと大阪のgallery 176の交流展を開催いたします。それぞれのギャラリーで主に展覧会を開催している作家同士を交換し、新たな出会いと可能性を模索します。今企画のテーマは都市風景(アーバンランドスケープ)。 都市の空白に言説しがたい不文律を見出し撮り続けるカワトウはgallery 176にて、都市の光景に自己を投影しながら京都を取り続ける布垣昌邦はgalleryMainにて、2つの個展が連続会期で開催されます。 今企画では、展覧会ブロガーとして多数の展評をアップしている「hyperneko」ことタシロユウキ氏による都市スナップに関する論考も併せて発表いたします。2作家の作品とタシロユウキ氏の論考を採録した冊子を販売いたします。写真を鑑賞するだけでなく多層的に都市風景写真について鑑賞いただける企画となっています。
18年前から京都の街を日記を付けるように撮り続けて来て、「この瞬間止めたら面白い写真になるのでは」と思う瞬間にシャッターを切っています。視点としては、人の動きが創り出すフォルムから感じる哀愁の滑稽さを軸とする写真です。求めているのは、被写体との距離を取る事により現れる人のフォルムであったり動きで、「この人ここで何をしているのか?」と疑問を感じた時の単純な写真としての面白さを求めているのかもしれません。 時を経て今改めてその写真を見返して見て思う事は、写っている被写体(人のフォルム)が自分自身を投影しているように感じるようになり、京都の街の創り出す空間に以前居たような感覚になる事が多くなってきた所です。被写体への自己投影とここに居たという既視感(記憶)が京都に脚を向かわせている事に気付かされました。 続けている事で時間を超えてくる写真(見ていて飽きない)とは何か考えさせられます。その結果、北斎漫画に人の動きが創り出すフォルムから感じる哀愁の滑稽さに時間を越えうる可能性があるのではと思い今に到っています。この先もこの作業を持続させていくのですが、その時間をも越える写真とは何か求め続け、京都の街の日常的風景の中で人と空間を撮り続けていきたいです。
布垣 昌邦|Masakuni Nunogaki〈写真家〉
大阪府茨木市在住
2003年 ビジュアルアーツ写真学科夜間部卒業
2007年 コニカミノルタフォトプレミオ受賞
2008年 洛中洛外観察日記 個展(gallery 176)
2012年 生と志(How are you photography展·同時代ギャラリー)
2014年 noah(ギャラリー10:06)
2015年 route_31(How are you photography展·同時代ギャラリー)
その他、現在までコンスタンスに個展開催
- gallery 176関連展示
2016年 gallery 176 再開企画「176 reborn」(gallery 176)
2017年 写真展「青の時代」(gallery 176)
2018年 交流展「洛中洛外観察日記 其の弐」(TOTEM POLE PHOTO GALLERY、東京)
2019年 写真展「洛中洛外観察日記 其の弐」(gallery 176)、台北交流展「gallery 176 写真家6人|それぞれの視点、それぞれの世界」(1839當代藝廊、台北市、台湾)
2021年「洛中洛外観察日記 其の参」(gallery 176 )
hyperneko(タシロユウキ)
1980年、大阪生まれ。大阪大学人間科学部卒。
2016~2020年、大阪国際メディア図書館・写真表現大学で本格的に写真を学ぶ。主にWebで「hyperneko(ハイパーねこ)」名義で活動し、ブログ「nekoSLASH(ねこスラッシュ)」にて関西を中心とした写真・アート展示の鑑賞録を展開中。近年は写真作家とのトークイベントにも登壇。