須田 一政 写真展

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開催情報

【作家】須田 一政
【期間】2018年4月13日 (金)〜5月13日(日)
【開館時間】13:00〜19:30
【休館日等】月・木曜日・祝日
【料金】無料

会場

会場名:gallery main
webサイト:http://www.gallerymain.com/exhibition2018/suda.html
アクセス:〒600-8059 京都市下京区麩屋町通五条上ル下鱗形町543-2F
電話番号:075-344-1893
開館時間:13:00 – 19:30
休館日等:月・木・祝日

概要

*写真集あとがきより | From afterword
ふと−この気は神の気だな。自然もそこに暮らす人たちにも、すべてに神の気配があるな−と漏らしてしまった。私はそもそも信心とは無縁の人種である。ミッション系の学校に通っていた時も、考えてもいない偽善を並べてテストの点数を稼いでいたくらいだ。それは長年傍らにいる妻が一番承知している。運転中の妻が私の顔をチラリと見るや、ハハッと笑ったのは当然の反応であった。その直後に彼女は−まるで「かんながら」だね!−と言ったのである。
「かんながら」とは神の御心のままであることを言うらしい。随神・惟神と書く。古来より自然を崇拝してきた日本人のルーツとも言える精神で、かんながらの道とは神道を指すのだと。
妻のあやふやな知識はともかく、その響きはどこかうがったものがあった。「かんながら」という聞きなれない言葉と、「気」としか表現できない何かしらの感覚が私の中で不思議に共鳴したのだ。
私はこれまで、人が見過ごしたものを見ていると言われてきた。その自分が気づかなかったものが目の前に広がっている。足元や目先のモノに囚われていた頃には見ることも感じることもなかった、そこに在るというだけの遥かなもの。私たちはその大きな繭玉の中で一喜一憂しているのかもしれない。
今、私を突き動かすものは、あるがままというなだらかな視点である。それを「かんながら」と称しても八百万の神々は許してくれることだろう。

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