3GRAPH #1:私性

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開催情報

【作家】 キリコ、 ヨシダナミコ
【期間】2016年6月1日 (水)ー6月12日(日)
【開館時間】13:00ー19:30
【料金】無料

http://www.gallerymain.com/exhibition2016/trigraph.html

会場

会場名:ギャラリーMain
webサイト:http://gallerymain.jpn.org/
アクセス:〒600-8028 京都市下京区寺町松原下ル植松町731-1小林ビル2F3F 
電話番号:075-344-1893
開館時間:13:00ー19:30
休館日等:-

概要

キリコ
Kirico

http://moritasuzu.wix.com/kirico

1978年京都生まれ
2009年より写真・映像などを使った作品制作・発表を続けている
第32回キヤノン写真新世紀佳作(荒木経惟 選)
ミオ写真奨励賞2010入選
London International Creative Competition佳作(2015年)
近年の個展に「re collection」(2013/Port Gallery T)(2015/CROSSROAD GALLERY)

“ 2回目の愛 ”
88歳になる祖母は、娘である私の母を「おかあさん」と呼ぶ。
私は祖母と母の関係を出来るだけ客観的に観察することから、人の晩年において最も大切なことは何か、改めて思考を巡らせている。
他者に依存して生きている存在である高齢者や赤ちゃんにとって、依存することこそが生きることであり、未来への命綱を掴むことでもある。そういう意味で人は人との関係性なしには、生きることが出来ない動物なのかもしれない。
逆転した母娘は、いま2回目の関係性を築きあげているところのようだ。
そこにはこれまで積み重ねてきた記憶よりも、ただただ目の前にある些細な喜びと苦悩に満ちているようにも見えた。

ヨシダミナコ
Minako Yoshida

http://yoshidaminako.jimdo.com

1981年、兵庫県神戸市生まれ
日本写真映像専門学校卒業
2002年 キャノン写真新世紀 優秀賞(マルク・リブー選)
2005年 富士フォトサロン新人賞 奨励賞
2002年の初個展『向かうところ』(The Third Gallery Aya/大阪)以降、2007年までコンスタントに作品を発表
2016年、約九年振りに写真の活動を再開します。

“ 普通の日々 ”
絵描きの夫と一緒になって九年。
互いを大切に想えば想うほど、その瑞々しさはどこかへこぼれ落ちていくかのようで、結局は自分自身のためにあらゆるものを投げ打って、彼はたったひとりで目指すべきところへ向かうために闘っている。
そんなふうに制作に打ち込む彼の姿に、わたしはこれまで自分自身を投影してきたことに気がついた。
わたしも自分が目指すべきところは明確なはずなのに、長い間、迷い子のふりをしてきたのだ。
おかしな話だけれど、そうすることが彼と一緒にいられる方法だと思ってきた。
こんなわたしを許してくれるのは、こんな彼を許せるのは、互いに互いしかいない。そんなふうに思いながら。
ある時、彼はこう言っていた。
「リベリーが宇佐美に言ってたらしいよ。“味方を味方と思うなよ。仲間は家族だけ”って」
相変わらずサッカーの話ばかりで例えてくるけれど、それがいつもどこかわたしを安心させる。
わたしは、思う。
友達でもなく、恋人でもなく、夫婦でもなく、わたしは彼と家族になりたかったのだと。

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