篠原 猛史 月の臨界角

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開催情報

【作家】篠原 猛史
【期間】2022年10月28(金)~11月12日(土)
【開館時間】13:00―18:00(最終日は17:00まで)
【休館日】月・火・水・木
【料金】無料

https://gallery-tomo.com/now/5617/

会場

会場名:ギャラリー知
webサイト:http://gallery-tomo.com/
アクセス:〒604-0995 京都市中京区寺町通丸太町東南角下御霊前町633 青山ビル1F
電話番号:075-585-4160

概容

風、火、水、音などの自然界に見られるさまざまな要素によって特徴づけられる篠原の作品群は、作者の思いを鑑賞者に対して一方的に提示するものではなく、特別な仕掛けを用いるわけでもなく、鑑賞者が作品と向き合うことで明らかになる。
作品という現象のなかに興味深く入り込み、アーティストと共感(エンパシー)を得ることで、我々は却って「見る」という行為を純粋に楽しみ、感覚を解きほぐしながら環境の中に新しい発見や体験をする機会を得ることができる。作品はきっかけに過ぎない。

2021年 月行観天望気論
https://gallery-tomo.com/archive/5378/

2022年:今を生きることを画面に定着させる旅。
篠原の最近の制作の動機は生の実感を持てるかどうかということだろう。
昨年から、「月」がキーワードとなり、「自由」を反映した作品を展開している篠原。これまでの制作の基本姿勢とともに、これまでのアーティストとして様々な国を渡り歩き暮らしてきた体験や経験の蓄積を振り返るように画面の中に立ち現れるものとなった。
物の可視性。自らの混沌。人や動物が互いの関係性によって影響を及ぼし合い変化する軌道。光と影。関係の倒錯。孤独。循環と淘汰。様々な要素がエピソードのように並んでいく。
極めて個人的な体験というものは他者のいずれの眼にも見えない。篠原にとって体験そのものが作品の本質であり、作品を形作る集合的な構成概念となる。例えば描かれている地上に見えている木は、実際はその根が大切なところであって、その根が形さえ左右する。
人の眼は全てにフォーカスしようとしても全てのものを見ることはできないが、目の前の物事は同時に進行していくものだ。
ソシュール、パロール以前に、人間の根本が大事であり、それが伴ってようやく自由に生きることへつながるのではないかという篠原の思いが垣間見える。
今年になって制作に勇気が要るようになったと述べる篠原。おそらくそれは今ここにある時間の有限さを敏感に感じ取っているからではないかと考える。
GALLERY TOMO

※篠原の作品は続くACKにても展示致します。
https://a-c-k.jp/

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