開催情報
【作家】菅野 有紀子
【期間】2022年9月8日(木) -10月5日(水)
【開館時間】10:00 – 18:00
【休館日等】日・月休廊
【料金】無料
http://gallery-sokyo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/09/PR_Sugano_220826_Sokyo_JP.pdf
会場
会場名:現代美術 艸居
webサイト:http://gallery-sokyo.jp
アクセス: 京都市東山区古門前通大和大路東入ル元町 381-2
電話番号:Tel: 075-746-4456
概要
艸居(京都)では、菅野有紀子「撫でる、抱き寄せる、リードを持つ」を開催いたします。 兵庫県を起点に活躍を広げる菅野は、極細の透明なガラスの線を用いて、物語性のある作品 を詩的に表現します。2019 年には「第 4 回金沢・世界工芸トリエンナーレ」大賞を受賞す るなど、国際的にも大きな注目を浴びています。艸居において初の個展となる本展覧会では 作品 12 点を展示致します。
菅野の作品は、バーナーワーク、キルンワークや接着などの多様な技法を用いて、ガラス、 銅金網や石膏粘土などの素材から適切に選択し、組み合わせて制作されています。服は服ら しく、髪は髪らしく見えるよう、その数多くある技法と素材を慎重に選択し、ガラス作品と は思えないほど作品の部分ごとに幾多もの表情を作り上げます。 自分自身の経験やそこから生まれる感情を制作の出発点として人や生き物をモチーフに制 作している菅野は、自然の中には様々な特性を持った植物や生き物が集まり一つの世界を 構築しており、人間もその一部であるということ、常に変化し流動的であることから多くの ヒントを得て、日常におけるプライベートな感情を詩的に伝えています。
制作は時間がかかり少しずつの作業ですが、ガラスの線や点を積み重ねていくことでガラ スが増殖していく様子は、自身の手を離れて作品が自ら成⻑しているような感覚を覚え、菅 野はそこに制作の楽しさを感じます。 ガラスは光を造形できる素材であり、光はいにしえより人間の美的感覚に強く訴えてきた 現象であると言われています。そのような性質を持つガラスに菅野は可能性を憶え制作し ています。
本展では、ペットと人間の関係に焦点を当て、「触れる」ことを通して瞬時に伝わる感覚 や感情、反転するペットと人間の関係など、視覚的には認知できないけれども、確かな実 感を得られるものを具現化し、ペットと触れ合うことで起こる心身の変化を表現します。 離れていても簡単に繋がれる現代社会において、「触れる」という確かな心身の実感の大 切さを本展で感じ取っていただけますと幸いです。
作家略歴: 菅野有紀子(すがの ゆきこ) 1983 年兵庫県生まれ。現在、兵庫県にて制作。2012 年能登島ガラス工房吹きガラス一年 講座修了。2012-2015 年 Glass Studio TooS、2015-2017 年三田市ガラス工芸館にて勤務。
2020 年金沢卯辰山工芸工房修了。受賞歴は 2019 年第 4 回金沢・世界工芸トリエンナーレ 大賞。出展展覧会に 2018 年金沢卯辰山工芸工房研修者作品展(石川)、2020 年「女流作 家 4 人展」艸居アネックス(京都)、ルンパルンパでの個展「誰かの人々」(石川)、 2022 年「Expanding Horizons」Glasshouse Arts and Heritage Centre, The Glasshouse(アン ブルコート・イギリス)などがある。