開催情報
【作家】Kristen Morgin
【期間】2022年6月23日(木)- 7月27日(水)
【開館時間】10:00 – 18:00
【休館日等】日・月休廊
【料金】無料
会場
会場名:現代美術 艸居
webサイト:http://gallery-sokyo.jp
アクセス: 京都市東山区古門前通大和大路東入ル元町 381-2
電話番号:Tel: 075-746-4456
概要
艸居及び艸居アネックス(京都)では「K・モルギン:21 世紀作品 2001-2019」を開催いたします。
今春、東京の SOKYO ATSUMI にて開催された日本初個展に引き続き、京都においては初の個展となり ます。2001 年の初期作品から 2019 年までの近作を展示し、彼女の⻑年にわたる探求をご紹介いたしま す。
ロサンゼルスを拠点に活動しているモルギンは、未焼成の粘土を使用して、絵本や玩具、ドナルドダッ ク、ヨーダ、ブラット・ピットなど、個人的または集団的な記憶を呼び起こすオブジェやアイコンを制作 しています。
「私の作品は、物質の尊さ、気高さ、頑固さを表現した繊細なものです。荒廃し、衰滅することが決まっ ているにもかかわらず、必然的な終焉に抵抗しているのです。」
―クリスティン・モルギン
彼女の作品は、一見すると海外のガレージセールに並んでいそうな使い古して風化したガラクタのよう に見えます。色褪せたカセットテープや擦り切れたステッカー、読み古された雑誌や絵本は、実は粘土か ら作られています。また未焼成の粘土で模したベニヤ板やダンボールのオブジェの隣には、本物のベニ ヤ板やダンボールが並んでいたり、何が本物で何が作りものなのかわからなくなります。目くらましの ようなモルギンの熟練した技巧の効果は、私たちを取り巻く物質に対する感覚を高め、世の中の物事に 対する見方を変えてくれます。
粘土の上に塗料、インク、グラファイト、マーカーを使い、風化し、ボロボロになった表面を作り出す ことで、鑑賞者はかつての所有者を想い、懐かしさやノスタルジーな気持ちがこみ上げてきます。
またフランシスコ・ゴヤ、フィリップ・ガストン、ゴッホなどから影響を受けており、アメリカの政治 的、社会的な問題を直接作品の中に表現するところも彼女の作品の大きな魅力です。
クリスティン・モルギン(Kristen Morgin)
1968 年アメリカ、ジョージア州ブランズウィック生まれ。現在はカリフォルニア州ロサンゼルスにて制 作を行う。1993 年にカリフォルニア州立大学イーストベイ校(ヘイワード・カリフォルニア・アメリカ) にて美術学士取得、1997 年にアルフレッド大学ニューヨークステート・カレッジ・オブ・セラミックス (アルフレッド・ニューヨーク・アメリカ)にて美術修士を取得。
近年の主な個展は「SO IT GOES」A-B プロジェクツ、スクリプス大学(クレアモント・カリフォルニア・ アメリカ)(2016 年);「My Best to You, Little Girl ‒ Boy」アンソニー・マイヤー・ファイン・アート(サ ンフランシスコ・カリフォルニア・アメリカ)(2016 年);「Thereʼs No Need to Fear」マーク・セルウィ ン・ファイン・アート(ビバリーヒルズ・カリフォルニア・アメリカ)(2017 年);「Jennifer Anistonʼs Used Book Sale」フェリックス・アート・フェア(ロサンゼルス・カリフォルニア・アメリカ)(2019 年)な ど。
主なグループ展には「Thing: New Sculpture from Los Angeles」ハマー美術館(ロサンゼルス・カリフォ ルニア・アメリカ)(2005 年);「Unmonumental: The object in the 21st Century」ニューミュージアム(ニ ューヨーク・ニューヨーク・アメリカ)(2007 年);「Visions and Revisions: Renwick Invitational 2016」 スミソニアン・アメリカ美術館(ワシントン D.C.・アメリカ)(2016 年);「Interstitial」パサデナ・カリ フォルニア美術館(パサデナ・カリフォルニア・アメリカ)(2017 年);「Total Collapse: Clay in the Contemporary Past」アリゾナ州立大学美術館(テンペ・アリゾナ・アメリカ)(2020 年);「A Dead Reckoning: Navigating Contemporary Ceramics」ペンスコーラ美術館(ペンスコーラ・フロリダ・アメリ カ)(2021 年)など他多数。 主なコレクション先にはサンフランシスコ近代美術館(サンフランシスコ・カリフォルニア・アメリカ); スミソニアン・アメリカ美術館(ワシントン D.C.・アメリカ);ハマー美術館(ロサンゼルス・カリフォ ルニア・アメリカ);ロサンゼルス・カウンティ美術館(ロサンゼルス・カリフォルニア・アメリカ)な ど。
受賞歴にはジョアン・ミッチェル賞(2005 年)などがある。