開催情報
【作家】嶋 春香
【期間】2016年8月2日[火] ─ 8月14日[日]
【開館時間】11:00~19:00(金曜日のみ20:00まで、最終日は18:00まで)
【休館日等】月曜
【料金】無料
会場
会場名:Gallery PARC
webサイト:http://www.galleryparc.com/
アクセス:〒604-8082 京都市中京区三条通御幸町弁慶石町48三条ありもとビル
[ル・グランマーブル カフェ クラッセ]2階
電話番号:075-231-0706
開館時間:11:00~19:00(金曜日のみ20:00まで、最終日は18:00まで)
休館日等:月曜日休み
概要
展覧会について
「形態は機能に従う」と建築家ルイス・サリバンの有名な言葉があるように、形態は常にその外形に、それに先立つ機能を有している。しかし、果たして世界はそれに当てはまるものばかりなのであろうか。私は実生活の知恵で、本来の機能とは別の使い方、たとえば脚立を机の天板に支える脚代わりに使用したり、ナイロンたわしをセーターの毛玉とり代わりに使用するなど、本来の用途以外に代用することがある。 それが意味するところは、物に唯一絶対の意味は存在せず、私と世界の間で成立する「形態」を巡った思考の表れとも言えないだろうか。
私はこれまで、自作の中で筆致(”Touch”=さわる、触れる、手触り、関わりを持つ)への関心をもってきた。それはカンヴァスと絵筆との関係性の事だけではなく、実際には触れることのできない写真などの「イメージ」に「肉付け」しようとする身体的行為の表れだ。自身の感覚を通してイメージを解釈すること・イメージの定着方法について一貫して探ってきたが、それらの考えの根幹には「写真の何を見ているのか」という疑問が前提にある。
本展では、イメージから受ける「印象」について考察した作品を並べ、その疑問にまた一歩近づきたい。
ステートメント
時々デジタル上で絵を描くことがあるが、実際に紙とペンでドローイングしたときのような心的な変化や身体性があまり感じられず、どこか物足りなく思うときがある。それは描いているのに物質感を持たない、デジタル上のイメージ特有の希薄さなのかもしれない。デジタル上の重さの単位(何キロバイトなど)は存在し、データの重さは数値で理解することができるが、結局はそれ自体も目には見えない重さだ。
確かに存在しているはずだが、どこかはぐらかされる特異性。私にとって写真や画像の中からすくい上げられるイメージとは、見る人の視触覚を刺激するにも関わらず、肉体を持たない幽霊のような存在なのである。
C.V
嶋 春香 SHIMA Haruka
1989年北海道生まれ
2012年京都造形芸術大学 美術工芸学科 洋画コース 卒業
2014年京都市立芸術大学大学院 美術研究科修士課程 絵画専攻 油画 修了
おもな出展(抜粋)
2015 93.未来の途中の先を夢見る。/ 93. Dream Ahead of “on the way to the future”(ARTZONE/京都)
- – 京都銀行美術研究支援制度 15周年記念展覧会“京銀コレクションの15年”(京都銀行金融大学校 桂川キャンパス/京都)
- – Studio Exhivisit 2015 12 スタジオと12の展覧会“punto open studio”(共同スタジオpunto/京都)
- – 個展「Half-length」(京都的芸術廉价中心・ArtothèqueGallery/京都)
- – Sign of Happiness(Antenna Media/京都)
- – これからの、未来の途中ー美術・工芸・デザインの新鋭11人展( 京都工芸繊維大学 美術工芸資料館)
2014 KUAD graduates under 30 selected(ギャルリ・オーブ/京都)
- – アートアワードトーキョー丸の内 2014(行幸地下ギャラリー/東京)
- – 京都市立芸術大学作品展(京都市立芸術大学 アトリエ棟4F)
- – 作品中!2014(galerie16/京都)
2013 AUTUMN HURRICANE(京都市立芸術大学 小ギャラリー・大ギャラリー)
- – 個展「Portrait」( 京都市立芸術大学 小ギャラリー)
2012 RADICAL SHOW 2012(渋谷ヒカリエ8/ /東京)
- – PHANTASMA -ファンタズマ(Antenna Media/京都)
- – アートピーポーマッピン(ギャラリー@KCUA/京都)
2011 Hers’ 2011(同時代ギャラリー/京都)
- – 浮き出る、残像、見られて、とりもつ(京都造形芸術大学gallery B37/京都)
2010 DELETE(ギャラリーstarkart/スイス)
2008 月イチ展#2~#5(全4回)(gallery casa de sola 他/京都)
受賞歴
2014 京都市立芸術大学作品展 大学院市長賞
2013 京都銀行美術支援制度 2013年度購入作品選抜
2012 京都造形芸術大学 卒業制作展 学科賞