甲斐扶佐義写真展 刹那拾遺──日々のあわいに

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FusayoshiKai_vintagephoto1

開催情報

【作家】甲斐扶佐義
【期間】2022年10月7日(金)~10月23日(日)
【開館時間】13:00 – 18:00
【休館】10/11,17休廊
【料金】無料

https://www.galerie-miyawaki.com

会場

会場名:ギャルリー宮脇
webサイト:http://www.galerie-miyawaki.com/
アクセス:〒604-0915 京都市中京区寺町通二条上ル東側
電話番号:075-231-2321

概要

甲斐扶佐義(Fusayoshi Kai 1949~)がレンズを向けるのは、国際的観光都市、京都の風景。しかしそれは、異郷人の視点で語られる名所や観光地の類いではなく、路地裏に息づく人々の生活、飾り気のない日常の光景だ。大分県に生まれた甲斐が初めてカメラを手にしたのは11歳の頃。1950年代に刊行された『岩波写真文庫』は少年時代の彼にとって恰好の教科書だった。大学進学と同時に京都に住み始めると、写真は被写体との間に築かれるコミュニケーションツールともなって、日々の膨大な記録が撮り溜められていった。
 1977年、写真を辞める記念にと刊行された初の写真集『京都出町』は、数多く発表されるようになる作品集の出発点となり、その後国内外で注目され数多くの写真展が開催された。2019年にはフランス国立造形芸術センターのパスカル・ボースのキュレーションにより二条城で初の回顧展「京都詩情」が実現。昨年刊行された『甲斐扶佐義評論集 路上の人』には、写真家の作品と人柄を敬愛する学者や研究者、アーティストや学生ら約70人によるエッセイが寄稿された。
 どこにでもありそうな恒常的な日常。そして時に昭和の記憶を残すような、日本人の心に懐かしく響く人々の佇まいが、時に異次元の予兆をひらめかせながら写し留められている。本展ではゲストキュレーターに神保京子(美術評論)を迎え、1970年代から2000年にかけて撮影されたヴィンテージプリントを中心に約50点を展示。来年開廊50周年を迎えるギャルリー宮脇の改装前最後の展覧会で、同画廊初の写真展となる。

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