“INFECTIOUS WORLD”

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開催情報

【作家】川口奈々子、長沢郁美、UMA
【期間】2022年7月24日(金) – 8月7日(日)
【開館時間】11:00 – 19:00
【休館日等】月、火
【料金】無料

https://www.g77gallery.com/ja/infectious-world

会場

会場名:ギャラリーG-77
webサイト:https://www.g77gallery.com/
アクセス:〒 604-0086京都府京都市中京区中之町(小川通)73ー3, 梅屋ビル
電話番号:090-9419-2326

概要

ここ数年の内に、私達の世界との接し方は急速な変化を求められました。

それと同時に、我々一人一人と世界とが、どのように繋がって影響し合っているのか、物理的にも精神的にも、改めて考えさせられました。今もなお私達とこの世界とは、強いショックからの反作用のように、力強くあらゆる手段を駆使して互いに繋がり感染を繰り返し、未来へ拡張しているように見えます。

そして現在進行形でアーティスト達は、複雑に染み広がる思考や感情を必死にその目に捉え、作品として世界に顕現させようとしています。

本展では、”Infectious World” と称し、川口奈々子、長沢郁美、UMAの3アーティストによるグループ展を、ギャラリーでのフィジカル作品展示とバーチャルギャラリーでのNFT作品展示での同時開催にて行います。

長沢郁美、川口奈々子の作品は一見してカラフルで明るくかわいい印象を受けますが、その作品をじっくり鑑賞し絵の中に足を踏み入れると至るところに闇も潜んでいます。その光や闇がどこから来るのか、きっと作者本人の理解をも超えたところから来るのではないか。2020年に突如広まった新型コロナウイルスもどこからきたのか正確にはわかりません。その人智を超えた厄災に世界は翻弄されました。それを闇と言うことも出来ますが、悪いことばかりではなかったはずです。外出やコミュニケーション、愉しみを制限されることで自分自身と向き合い、静かに思考する時間が増えました。それはちょうど100年前のスペイン風邪が猛威を振るった時代、芸術家たちは閉じこもり、内省的に精神の奥深くへと潜ることで唯物的な思想から開放され、シュルレアリスムや幻想主義を開花させた歴史を思い出させます。

現代美術においてコンセプトが最重要であるかのような価値観が長く続いています。作品は自由さよりひとつのコンセプトに縛られることで安心することを望んでいるかのようにも見えます。

この新型コロナの時代もまた変革の時だとしたらそろそろコンセプトから開放されても良いのではないか。長沢氏、川口氏、そして謎のグループUMAの純粋なものづくりの衝動はコンセプトを超えていけるのではないかと考えこの展覧会を企画しました。

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