開催情報
【作家】古田織部
【期間】2018年5月17日〔木〕~ 9月17日〔月・祝〕
【開館時間】9:30~17:30(入館は17:10まで)
【休館】会期中無休
【料金】一般 500円/大学生・高校生 400円/中学生以下 300円
団体(15人以上)100円引き
http://www.furutaoribe-museum.com/exhibition.html
会場
会場名:古田織部美術館
webサイト:http://www.furutaoribe-museum.com/
アクセス:〒603-8054 京都府京都市北区上賀茂桜井町107-2
電話番号:075-707-1800
開館時間:9:30~17:30(入館は17:10まで)
休館日等:年末年始、展示替え期間中
概要
古田織部は、関ヶ原の戦いの前年にあたる慶長4年(1599)2月に、伏見の自邸において、“へうげもの”と表現された美濃焼茶碗を薄茶の席で使用し、客を驚かせました。当初の美濃焼には絵付けがなかったことから、この茶碗は、真っ黒で歪んだ「織部黒」の沓形茶碗であったと想像されます。この茶会の客は、毛利輝元の養子・秀元と叔父・小早川秀包、博多の豪商・神屋宗湛で、そのうち宗湛が日記(『宗湛日記』)に「ヒツミ(歪み)候也 ヘウケモノ(剽げ物)也」と書き留めています。「剽げ」の語には、おどける、ふざける、剽軽な、という意味があります。
織部はこうした茶碗をもう少し前に使い始めた可能性がありますが、残念ながら記録がありません。その後の慶長6年(1601)1月の茶会では、「ヤキソコナヒ(焼き損ない)」と表現されています(『今井宗久茶湯日記抜書 下』)。
織部が作らせた焼き物には様々なバリエーションがありますが、本展では、「剽げ物」20点、「焼き損ない」10点をランク付けし、異彩を放つ美濃焼・高取焼の織部茶入群、そして古田織部自筆書状とともに展示いたします。一見、失敗作のような、けれど独特の魅力をもつ茶道具を、どうぞゆっくりとお楽しみくださいませ。