FINCH ARTS Group Show「Aliens」

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開催情報

【作家】谷本真理、NAZE、水谷昌人
【期間】2021年3月5日(金) – 4月4日(日)
【開館時間】13:00-19:00
【休館日等】月曜、火曜、水曜、木曜 ※3/19, 20, 21は休廊
【料金】無料 

https://www.finch.link/post/aliens?fbclid=IwAR1pGdN5sNkvGBMtLQoPD1OK3PwGW1NbspQGF_A7vAs2iBUtYQypn92hycQ

会場

会場名: FINCH ARTS
webサイト:https://www.finch.link/
アクセス: 〒602-0853 京都市上京区河原町通荒神口上ル宮垣町83 レ・フレール1階
電話番号:050-1110-7655

概要

 この度、FINCH ARTSでは谷本真理、NAZE、水谷昌人によるGroup Show「Aliens」を開催いたします。日本のキリンジというバンドが今から21年前、ちょうど2000年にリリースした「エイリアンズ」という名曲があります。ノストラダムスの予言では世界が終わるとされていた1999年の翌年でした。「公団」や「バイパス」の夜の郊外の風景の中を歩く恋人達。どことなく社会から疎外感を感じて、しかしこんな世界の周縁からでも君となら悪い場所ではないかも、というような歌詞だったかと思います。

 話は変わって、絵画(や美術)は一般的に我々が使う話し言葉や書き言葉とは別の言語を持っています。(一般的な言語との対称性を持っていない)非言語的な言語と呼び替えてもいいかもしれません。しかもそれは全ての絵画に共通する言語でもなく、一枚一枚が別々の言語であるようにも思えます。絵画それぞれが、ある日突然砂漠にそびえたったモノリスのように、宇宙のどこかから来た存在のようにです。本展のタイトル「Aliens」はそのような絵画そのものの”言語的な”わからなさから由来しています。

 本展では3人の作家の絵画を紹介します。

 「遊び」や「予想外」の”自分でもわからない”事象を取り入れた作品を発表している谷本真理は、近年では素材として陶土を選択し、通常では失敗と見なされる焼成時のゆがみや割れ、さらに、陶の表面を覆う釉薬の流れ落ちる特性など、自分の意志とは異なる力による変形をも積極的に取り入れる作品を制作しています。本展ではそうした制作の延長線上にある絵画を発表します。誰かの夢のような、思い出したくても思い出せない記憶のような、届かないイメージを描いた作品です。

 グラフィティカルチャーをベースに活動するNAZEは新作のスプレーペインテングを発表します。タグやイメージが重視されるグラフィティにおいて、描かれる支持体の壁やスプレーそのもののテクスチャを開拓し、新たな言語を開発しようとする意欲作です。

 水谷昌人はパネルの背面から絵具を絞り出し描く特徴的な方法論で絵画を制作することでよく知られています。絵画の物質とイメージが同時に立ち上がるその手法により、本展では絵画の巨人である”Pablo Picasso”(の作品)をモチーフに「Alien」としての視点を改めて獲得します。

どうぞご高覧ください。

 

キミを愛してる エイリアン

この星の僻地の僕らに

魔法をかけて見せるさ

大好きさエイリアン わかるかい

「エイリアンズ」一部抜粋 作詞・作曲:堀込泰行

谷本真理 | Mari Tanimoto

1986年兵庫県生まれ。1986年兵庫県生まれ。2012年京都市立芸術大学 大学院美術研究科彫刻専攻 修了。「遊び」や「偶然性」を内包させる彫刻・陶・絵画作品を制作する。主な展覧会に個展「谷本真理展」(横浜市民ギャラリーあざみ野, 2020)、個展「ごっこ?」(FINCH ARTS, 京都 , 2019)、「一方そのころ meanwhile」KAYOKOYUKI(東京、2019)、「裏切られたシーン」clinic(東京、2018)、「ももこさんの壺」ホホホ座ギャラリー(京都、2018)、「清流の国ぎふ芸術祭 Art Award IN THE CUBE 2017」(岐阜県美術館/2017)、「Under 35 谷本真理 展」BankART Studio NYK(神奈川、2014)、「新・陶・宣言」豊田市美術館(愛知、2011)など

NAZE

グラフィティ文化をベースに、ドローイング、スプレー・ペインティングや、廃棄物を用いたオブジェなど多彩な作品を制作している。「contact Gonzo」のメンバーとしても活動する。近年の主な展覧会に「一番良い考えが浮かぶとき」(TALION GALLERY, 東京, 2020)、「net/stoke GRAFFITI」(Vincom Center for Contemporary Art, ベトナム, 2017)、「VOCA展2016」(上野の森美術館, 東京, 2016)など

水谷昌人 | Masato Mizutani

1990年大阪府生まれ。2016年京都市立芸術大学大学院 美術研究科絵画専攻油画コース 修了。パネルの背面から絵具を絞り出し描く特徴的な方法論で絵画を制作する。死んだイメージに生命をもたらすと本人が語る手法により、絵画の物質とイメージが同時に立ち上がる。近年の個展に、「Sex and the Bacon」(FINCH ARTS、京都、2018) 、展覧会に「ART NAKANOSHIMA 2019」(堂島リバーフォーラム、大阪)、「京芸 transmit program」(京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA、2017)。主な受賞に 「a.a.t.m. アートアワードトーキョー丸の内 2016」建畠晢 賞(丸ビル、2016) など

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