中村敦 個展

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開催情報

【作家】中村敦
【期間】2022-07-26(火) ~ 2022-07-31(日)
【開館時間】12:00 – 19:00 (最終日は17:00まで)
【休館日等】月曜
【料金】無料

https://www.dohjidai.com/gallery/exhibition/20220726b/

会場

会場名:同時代ギャラリー ギャラリービス
webサイト:https://www.dohjidai.com/gallery/
アクセス:〒604-8082 京都市中京区三条通御幸町東入弁慶石町56 1928ビル2F
電話番号:075-256-6155

概要

きっかけは、ある科学者の先生の実験室で人工漆の開発をされているのを見せて頂いた事でした。
成分の調合が非常に難しいらしく、ほんの少しのバランスの狂いで表面が縮れてしまって、美しい鏡面の様な漆の質感には到底至らない。
実験室のテーブルにはスライドガラスの上に塗布したそれらのサンプルが無数に散乱していました。
あるものは緩く波打ち、あるものは干し葡萄の様にチリチリに収縮してしまっている。
またあるものはフラットにはなっても惜しくも表面に曇りが出てしまっている。
私はこららの「失敗作」に非常に魅力を感じ、一体どの様にすればこの様な縮みを再現出来るのかその大まかなメカニズムを教えて頂きました。
縮みの度合いや波の大きさなどは、ある種の調合のパラメーターではありますが、現実にはそんなに単純ではありません。
気温や湿度、そして材質の特性などによって大きく変化し、思っても見ない表情を表す事もあります。それらを完璧に制御することも不可能です。有機的な形象も相まって、私はそこに、生命の形態の「多様性」を想起したりもします。
人類も含むあらゆる種の生命は、ある意味魅力ある「失敗作」なのかも知れません。
本展では、それらの現実世界の物理現象を扱った作品の他、コンピューターソフトを用いたデジタル世界でのバーチャルな現象と、塗料の縮みを併用した作品なども展示する予定です。

アーティスト詳細
<中村敦/Atsushi Nakamura>

1989年 京都精華大学 美術学部 洋画科卒
2011年  LADSギャラリー
2013年  LADSギャラリー
2015年  ハルヒトリエンナーレ
2015年  LADSギャラリー
2016年  MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w
2018年  ドイツ、ロストック市にて公開制作とロストック美術館での展示
       (JARFO ART RAINBOW PROJECT)
2019年  京都芸術センター 藝文京展EX
2019年  MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w 
2021年  2kwギャラリー

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